スズキ・メソードのOB・OG会です。「心のふるさとキラキラ星」を共有する皆様と
 「一生楽しめるスズキ・メソード」をめざします。

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2014年の主な活動内容


懐かしいOB・OGが集う「テン・チルドレンの50年記念コンサート」が、
2014年3月31日(月)にサントリーホールで開催されます!

 12月9日(金)16:00より国際文化会館樺山ルームで報道関係者向けの記者会見があり、2014年3月31日(月)にサントリーホールの大ホールおよびブルーローズにて「テン・チルドレンの50年記念コンサート」を開催することが発表されました。テン・チルドレンコンサートは、1964年3月に羽田空港を出発し、アメリカ合衆国で行なわれた海外演奏旅行を皮切りに、1994年までのあしかけ31年間にわたりスズキ・メソードの伝道師として、世界に向けてスズキをアピールした、大変意義深いツアーでした。そのテン・チルドレンコンサートが2014年に50年を迎えることになり、記念のイベントが開催されることになったのです。

「テン・チルドレンコンサート」の概要を発表!

クリックで拡大クリックで拡大 記者会見の冒頭、口火を切られたのが才能教育研究会の鈴木裕子会長でした。
 「現在、スズキ・メソードは、国内では20,000人の生徒が約1,000人の先生に習っています。世界では46ヵ国と地域に40万人の生徒が学び、大学にもスズキ・メソードが展開されているところもあります。また、3月に松本で行なった世界大会には5,000人以上の参加があり、大変感動的な日々を過ごすことができました。スズキ・メソードの理念としてある〝どの子も育つ 育て方ひとつ〟は集中力や忍耐力、そして協調性を高め、あらゆる分野で羽ばたく美しい心と高い能力を示しています。スズキ・メソードは明日に羽ばたく文化人、世界人になることを目指しています」とスズキ・メソードの概略を説明されました。
 続いて、佐藤満実行委員長から、テン・チルドレンコンサートがどのようなきっかけから始まったのか、経緯の説明と、文化交流と民間外交に果たした意義の説明がありました。プロデューサーの伊藤裕太理事からは、このテン・チルドレンコンサート50年の節目の時に、幼児教育の老舗としてのスズキ・メソードを再認識して欲しいこと、さらには日本のクールジャパンの先駆けがこのテン・チルドレンコンサートだったことを強調されました。そのキーワードとして、①50周年 ②幼児教育 ③クールジャパン ④世界レベルを挙げました。
 続いて、当日の流れも発表されました。
 第1部がテン・チルドレンコンサートに実際に参加されたOB・OGたち30人程度が集い、それぞれから語られる当時のエピソードと300インチのプロジェクターを使った映像を楽しみにして欲しいとのことでした。そして、大谷康子さんや東誠三さんによる演奏とOB・OGたちによるフィオッコのアレグロやエクレスのソナタの演奏が行なわれます。また、第2部には、現在、スズキ・メソードで学ぶ子どもたち500名による演奏が行なわれるとのことです。曲目は、以下の通りです。
 ヴィヴァルディ:2つのチェロのための協奏曲 ト短調 第1楽章
 サン=サーンス:白鳥
 ショパン:バラード第3番 変イ短調 Op.47
 テレマン:2本のフルートのための協奏曲 ホ短調 第4楽章
 フォーレ:ファンタジーOp.79
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 第3楽章
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 第1楽章
 鈴木鎮一:キラキラ星変奏曲

子どもたち11名と第1回の「テン・チルドレンコンサート」に参加したOGの大谷康子さんも登場!

大谷康子さんと子どもたちの斉奏です! 記者会見の後半に登場したのが、スズキ・メソードで現在学ぶヴァイオリン科の子どもたち11名。そこに1964年の第1回のツアーに参加された大谷康子さんも登場し、一緒に、①ゴセックのガヴォット、②メヌエット第3番、③クリスマスの歌、④ロングロングアゴー、⑤キラキラ星変奏曲を演奏しました。記者会見に集まった記者たちも、絶好のシャッターチャンスだったのでしょう。盛んにフラッシュがたかれ、たくさんのカメラのシャッター音が響きました。

大谷康子さんにも記者からの質問が!

メディアからの質問ににこやかに応える大谷康子さん。右端が鈴木裕子会長、佐藤満実行委員長、伊藤裕太理事。 メディアにとっては、おなじみの大谷康子さんがこのテンチルドレンコンサートの第1回に参加されているとあって、質問が集中しました。「思い出は?」との問いかけに次のように応えられていました。
 「テンチルに選ばれたことが、今の私のヴァイオリンが好き、という人生の原点になりました。アメリカという広い国土、そして金髪や青い目をした大きな人たちが、みなさん、私たちの演奏に立ち上がって喜んでくださったり、ブラボーといって頭をなでてくださるあの体験は、本当に素晴らしいものでした。音楽がいろいろなことを乗り越えて、心が通い合う体験となったことは、私の人生の中で大きな体験でしたし、選ばれたことは本当に自信になりました。
 さらに記者の質問は続きます。「こんどのコンサートで、聴衆に何を注目して欲しいですか?」
画面前列の左端の女の子が大谷康子さん。ヴァイオリンを斜めに持っています。 大谷さんは、応えます。「子どもの頃から生活に音楽があり、毎日繰り返しているスズキの子どもたちは、本当に目が生き生きと輝いています。松本での夏期学校にお邪魔したときも、子どもらしい無邪気さで私に飛びついてきたりする一方で、少しでも上手になりたいという強い意欲が感じられました。それは単なる音楽教育ではなく、家族愛に支えられて育ってきているスズキならではの人間教育の賜物だと思います。そうやって育ってきた子どもたちの演奏は、きっと皆様の心に届くでしょう」
 大谷さん以外にも、記者からの質問は続きました。「テンチルドレンの思い出を振り返るだけでなく、今後の新たな目標は考えておられますか?」に対しては、「このコンサートをきっかけに、人を作ること、子どもの幸せを生涯願っていた鈴木鎮一先生の思いをさらに伝えること、そしてその先にある世界平和につなげたい」と鈴木裕子会長が発言。「次につなげるための賛同者を増やす場にしたい。そしてグローバルな組織体を目指したい」との表明もありました。

チケットは、1月20日より発売。「テン・チルドレンコンサート」スペシャルサイトが12月10日にオープン!

 当日のコンサートチケットは、全席指定で3,000円です。2014年1月20日(月)10時から発売されます。また、記者会見の翌日となる12月10日(火)より、「テン・チルドレンの50年記念コンサート」のスペシャルサイトがオープンしました。このOB・OG会からもリンクしておりますので、ご覧いただけます。同サイトでは、寄付金の募集も同時に始まりました。OB・OGの皆様には、当日のサントリーホールでのコンサートの模様をご覧いただき、コンサート後のブルーローズでの懇親パーティも楽しんでいただくのはもちろんですが、協賛寄付金の方でも積極的にご支援をいただければと考えております。詳しくは、「テン・チルドレンの50年記念コンサート」のスペシャルサイトをご覧ください。
「テン・チルドレンの50年記念コンサート」のスペシャルサイト


紿田俊哉OB・OG会副会長が、「スズキ・メソード コンサート in Kansai」に参加されました。その感想を綴られたお礼のメールを紹介します。

 日曜日は「スズキ・メソードコンサートin Kansai」にお招きいただき、大変ありがとうございました。
 心配された雪も最小限の影響ですみ、1,100名ものたくさんの方々と素晴らしいコンサートを堪能させていただき、心より感謝いたします。

 個別楽器の演奏の楽しさを弦楽アンサンブルに広げ、さらに、管楽器も交えてのオーケストラ演奏まで楽しめることは、生徒さんにとっても、とても素晴らしいことですね。私自身もそういう楽しみを日頃味わっており、よく分かります!

感動的なベートーヴェンの交響曲第7番 関西地区では昨年12月に亡くなられた、ヴァイオリン科の新井覚先生の長年のご尽力によるアンサンブルを楽しむ基礎がしっかりあり、それをヴァイオリン科の江村孝哉先生、曽田義嗣先生を始め、多くのスズキの指導者、親御さんたちが支え、発展させて来られ、さらに今回は、豊田耕兒先生の素晴らしいご指導と情熱のもとで、当日の感動的なベートーヴェンの交響曲第7番の演奏にと繋がったものと確信いたしました。

 「動物の謝肉祭」は、ピアノ科の生徒さんたちもたくさん参加できた素晴らしい企画と楽しく中味の濃い演奏で、江村先生も、失礼ながらきっと指揮者冥利尽きたのではないでしようか? 大いに堪能させていただきました。
 交響曲7番は豊田先生ならではの素晴らしい指揮のもと、子どもたちの熱演する感動的な演奏を堪能させていただきました。改めて皆様にお礼を申し上げます。大変ありがとうございました。

豊田先生ご夫妻を挟んで、左が末廣悦子先生、右が小倉浩子先生、そして私当日の打ち上げでは、孫の4歳になる花歩が、神戸在住時代の約2年間大変お世話になった、0~3歳児コース西宮教室の懐かしい先生方にもお会いできました。短時間でしたが、旧交を温めることもでき、とてもうれしく思います。

豊田先生ご夫妻様

 図らずもびわ湖ホールでお二人に再会いたすことができ、また、大変心に強く深く響く、ベートーヴェンの交響曲第7番を聴かせていただくことができ、最高に幸せでした。ありがとうございました。
 さぞやお疲れになられたことと思います。ご指導と指揮、大変ご苦労様でした。どうぞこれからもくれぐれもお体にお気をつけられ、子どものたちのため、スズキ・メソードのために、豊田先生にしかできない多方面からの素晴らしいご指導をよろしくお願いいたします。

 今後とも、スズキ・メソードOB・OG会を含め、よろしくお願いします。
スズキ・メソードOB・OG会副会長 紿田俊哉

 また、関西地区で大人会員としてチェロを学ばれ、今回のコンサートにも出演されたOBからも、ご感想が届きました。

「動物の謝肉祭」の中の名曲「白鳥」では、チェロ科生徒が主役でした。 高校でやめてしまったチェロをもう一度…。スズキ・メソードに再入会して4年目のワケありおじさん現役生にとって、ベートーヴェンの大曲にオケ初体験で挑むのは至難の業でした。それでも最後まで向き合うことができたのは、音符のうねりのなかから沸き上がるシンフォニーの熱いエネルギーに突き動かされたからだと思います。ベートーヴェンが乗り移ったかのような豊田先生渾身のタクトにもエネルギーをいただき、素晴らしい音響のびわ湖ホールを自分たちの音で満たすことができたのはとても幸せな体験でした。



「スズキ・メソード テン・チルドレンの50年」 協賛のお願い

スズキ・メソードOB・OG会 会員の皆様へ
スズキ・メソード テン・チルドレの 50 年記念コンサート実行委員長 佐藤 満

 会員の皆様におかれましては時下ますますご清祥のこととお喜び申上げます。
 平素よりスズキ・メソ-ドOB・OG会、および公益社団法人才能教育研究の活動に深くご理解とご支援を賜り、厚く感謝申し上げます。

 さて、公益社団法人才能教育研究会は、未来を担う世界中の子どもたちの幸せを願い、文化・芸術のみならず幼児教育の振興に寄与すること、世界中の人々との交流を通じて絆を結ぶことにより、世界の平和と友好に貢献することを目的に、2014 年3 月31 日(月)、東京都港区のサントリーホールにおいて「スズキ・メソード テン・チルドレンの50 年」を開催いたします。

 「テン・チルドレン」は1964 年にアメリカ合衆国に派遣されたのを皮切りに、アメリカには1994 年まで30 年間にわたり派遣されたほか、欧州へ3 回、中国・東南アジア・オーストラリアへも派遣され、20 ヵ国384 都市で483 回のコンサートを開催しました。

 「スズキ・メソードテン・チルドレンの50 年」では、いわば「クール・ジャパン」の先駆けとして文化交流・民間外交に寄与してきた「テン・チルドレンの功績」を振り返るとともに、平和で豊かな世界を目指すメッセージを、子どもたちの音楽に乗せて発信したいと考えております。

 この大会がより大きな成果を生み、より多くのメッセージを発信することができるよう、多くの皆様からご支援を賜りたく、ご協賛のお願いを申し上げます。

■受付詳細
  募集期間 2014年2月28日(木)まで
  協賛金額
     一口 5,000円(個人様)
     一口 50,000円(法人様)


  協賛御礼コンサートプログラム、または「テンチルドレンの50年」ホームページにて
  ご芳名(支部、教室、法人、個人など)をご紹介させていただきます。

■申込方法
  協賛金のお振り込みには、FAX申込書をダウンロードしていただき、
  ①ご芳名②ご住所③電話番号④協賛金額⑤プログラムなどへのご芳名掲載の可否
  をご明記の上、才能教育研究会東京事務所宛にFAX でお送りください。

  →FAX申込書ダウンロード

  ダウンロードしていただきました申込書には、「OB・OG会扱い」と記載があり、
  これによってOB・OG会からのご支援であることがわかるようになっております。
  必要事項をご記入の上、2月末日までにFAXでお申し込みください。

     FAX 03-3295-1448

■協賛金のご送金方法
  申込書をFAXしていただきました後に、協賛金を下記の口座へお振込みください。
  請求書が必要な場合はご連絡ください。

     三井住友銀行 神田支店 普通口座 7990572 公益社団法人才能教育研究会

※「テンチルドレンの50年」公式HPは、こちら。

≪その他≫
公益社団法人へのご寄附については、次のような優遇措置が適応されます。
ご協賛をいただいた皆様には、公益社団法人才能教育研究会より領収書を発行いたします。


(個人)
●所得税の控除
寄付金が2,000円を超える場合、確定申告の際に寄附金に関する領収書を添付することにより、下記のとおり控除を受けることができます。
寄附金合計額(年間総所得金額の40%が限度)-2,000円=控除金額
(例)総所得金額が600万円、寄附金の合計額が20万円の場合、20万円-2,000円=19万8,000円が、総所得金額より控除できます。
※所得税控除に関する詳細は国税庁HPにてご覧いただけます。


●個人住民税の控除
都道府県・市区町村によっては、寄附金が個人住民税の控除の対象となる場合もあります。
基本の算出方法は以下の通りになります。
都道府県民税寄附金合計額(年間総所得金額の30%が限度)-2,000円・4%=控除金額
市区町村民税寄附金合計額(年間総所得金額の30%が限度)-2,000円・6%=控除金額
※自治体の条例について詳しくお知りになられたい場合は、お住まいの地区の市区町村役所税務課にお問い合わせください。


(法人)
法人税(国税)の計算において、公益社団法人への寄附金は、一般寄附金の損金算入限度額とは別枠の特別損金算入限度額が設けられています。
一般の寄付金に係る損金算入限度額(資本金等の額・0.0025+所得の金額・0.025)・0.25特別損金算入限度額(資本金等の額・0.00375+所得の金額・0.0625)・0.5
(例)資本金が1億円、年中の所得金額が1,000万円の場合
(A)一般損金算入限度額=
{(100,000,000円・2.5/1000)+(10,000,000円・2.5/100)}・0.25=125,000 円
(B)別枠の損金算入限度額=
(100,000,000円・3.75/1000+10,000,000円・6.25/100)・0.5=500,000 円
したがって、(A)(B)の合計金額((A)+(B)=625,000円)の損金算入が認められます。
※この制度に関する詳細は国税庁HPにてご覧いただけます。


OB・OG会第6回コンサートの練習が進行中です!



 スズキ・メソードOB・OG会では、2014年5月11日(日)に国立オリンピック記念青少年総合センター大ホール(カルチャー棟)において、「スズキ・メソードOB・OG会第6回コンサート」を開催します。今回も例年通り、スズキの子どもたちが出演する「第19回アンサンブル・フェスティバル」との共催となります。
コンサートチラシのダウンロード


ゲストは、OBでピアニストの東 誠三さん


東 誠三さん
 OB・OG会コンサートも今回で第6回目となります。
・第1回コンサート 渡辺玲子さん(ヴァイオリン科出身)
・第2回コンサート 大谷康子さん(ヴァイオリン科出身)
第3回コンサート 宮田大さん(チェロ科出身)
第4回コンサート 江澤聖子さん(ピアノ科出身)
・第5回コンサート 渡辺玲子さん+川本嘉子さん(いずれもヴァイオリン科出身)
との楽しかった共演は、まだ記憶に新しいところですが、今回は東京藝術大学准教授、東京音楽大学非常勤講師、国際スズキ・メソード音楽院教授であり、さきごろ足掛け5年にわたるベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏会を終え、そのライブ盤CDがクラシック界でも話題を集めた、ピアニストの東 誠三さん(スズキ・メソード ピアノ科出身)との魅力的な共演になります。




東 誠三さんとの演奏曲目は、
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58です。
全楽章を弦楽伴奏版で演奏します。


また、指揮者として、第4回コンサートに引き続き、スズキ・メソード ヴァイオリン科出身で、ワグネルソサエティオーケストラで活躍後、NHK交響楽団を経て、医学の道に転じた金森圭司さんが再登場されます。金森さんは、現在も指揮活動、そして弦楽四重奏などで音楽の楽しみを広く伝える活動もされており、先頃は、スズキ・メソード会員向けの季刊誌や、夕刊紙「日刊ゲンダイ」にも取材されたばかり。3月21日には福島で、23日には東京で開催される「ワールド・ドクターズ・オーケストラ日本初公演」のコンサートを立派に務められました。ご期待ください。


コンサート終了後には、「懇親会」も、施設内のレストランで開催されますので、ご予定ください。開催予定時間の目安は次の通りです。


1)「第19回アンサンブルフェスティバル」&「スズキ・メソードOB・OG会第6回コンサート」 13:00~16:30
  ※OB・OG会の登場は、15:00過ぎを予定しています。
2)懇親会:簡単な総会に引き続き 17:00~19:00頃


「OB・OG会第6回コンサート」出演者募集要項


クリックで拡大日時   2014年5月11日(日) 開演13:00
場所   国立オリンピック記念青少年総合センター 大ホール


応募資格
 (1)スズキ・メソードをすでに卒業された大人の方
 (2)スズキ・メソードを通過された大人の方
 (3)大人の現会員
 (4)できるだけ多くの練習にご参加ください。前日、および当日午前中の「リハーサル」への参加は必須です。
※いずれも「OB・OG会」にご登録されることを前提とさせていただきます。→「OB・OG会」への入会


募集人数 約50名(ヴァイオリン32名、ヴィオラ8名、チェロ8名)
※ヴァイオリンパートは、音のバランスなどの都合で担当パートを指定させていただく場合がございますので、ご承知おきください。
クリックで拡大※フルート科のOB・OGの皆様もヴァイオリンパートを演奏していただくことができます。ふるってご応募ください。


■募集曲目
 ①パッヘルベル  カノン
 ②ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58 全楽章
 ③菅野ゆう子   花は咲く
 ④鈴木鎮一    キラキラ星変奏曲  
※複数の曲に応募可能です。
※「花は咲く」「キラキラ星変奏曲」は、アンサンブル・フェスティバルに出演の子どもたちと一緒になって演奏し、フィナーレを盛り上げます。全員参加で演奏します。
※ご参加いただけることになりました方には、楽譜の送付にてお知らせ申し上げます。


■練習日程 
4月29日(火・祝)は、午前中からベートーヴェンを練習することになりました! 
5月10日(土)のゲネプロは、午前中の練習がなくなり、午後に集中練習を行ないます! 
 (1)4月6日(日)9:00~12:00
     会場:浜離宮朝日ホール リハーサル室
     曲目:ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58(代奏:清水恵子さん)


 (2)4月19日(土)9:00~12:00(指揮者参加)
     会場:浜離宮朝日ホール リハーサル室(指揮:金森圭司さん)
     曲目:ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58(代奏:清水恵子さん)


 (3)4月29日(火・祝)10:00〜12:00 13:00〜16:00

     会場:国立オリンピック記念青少年総合センター 中練習室43(カルチャー棟)
     曲目:10:00〜12:00 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58(代奏:清水恵子さん)
        13:00〜16:00 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58(代奏:清水恵子さん)、キラキラ星変奏曲、カノン、花は咲く


 (4)5月6日(・祝)10:00〜12:00 13:00〜16:00
     会場:国立オリンピック記念青少年総合センター 大練習室41(カルチャー棟)(指揮:金森圭司さん)
     曲目:10:00〜12:00 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58(代奏:清水恵子さん)
        13:00〜15:00 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58(東 誠三さん)
        15:00〜16:30 キラキラ星変奏曲、カノン、花は咲く


 (5)5月10日(土)13:00〜16:30
     会場:国立オリンピック記念青少年総合センター 中練習室43(カルチャー棟(指揮:金森圭司さん)
     曲目:13:00〜15:00 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58(東 誠三さん)
        15:00〜16:30 キラキラ星変奏曲、カノン、花は咲く


 (6)5月11日(日)午前 ステリハ(指揮者・ソリスト参加)
     会場:国立オリンピック記念青少年総合センター 大ホール
     午後本番 12:30開場 13:00開演となります。             
     ※詳しい練習日程は、楽譜送付時にもお知らせさせていただきます。


■練習指導


・指揮者 金森圭司さん(ヴァイオリン科出身、医師)
スズキ・メソード指導者
※練習ソリスト(ピアノ)は、ピアノ科出身のOG、清水恵子さんにお願いしました。


■演奏出演参加費(一人、本番CD付き)


・カノンにご参加の場合 3,000円
カノンとピアノ協奏曲にご参加の場合 5,000円
・「キラキラ星変奏曲」「花は咲く」はどの場合でも演奏に参加できます。
※複数曲への応募、大歓迎です。
※参加費は練習時に、集めさせていただきます。
「キラキラ星変奏曲」「花は咲く」につきましては、参加費は不要です。


■送付先


参加をご希望の方は、下記の申込方法を選ぶことができます。
①申込フォームに必要事項をご記入の上、お送りください。
申込フォームはこちら
②申込用紙をダウンロードし、プリントアウトしていただき、必要事項をご記入の上、Faxか郵送でお送りください。
OB・OG会第6回コンサート申込書


いずれの場合も、「スズキ・メソードOB・OG会」事務局宛となります。
②の場合は、下記をご参照ください。
    Fax. 03-3295-1448
    郵送 〒101-0062 
       千代田区神田駿河台2-3-16 駿河台スカイビル3階 公益社団法人才能教育研究会 東京事務所内
       「スズキ・メソードOB・OG会」事務局


ご応募の締切は、3月31日(月)でしたが、
各パートともにまだ受け付けております。


■お問い合わせ


お問い合わせは、メールでお願いします。 お問い合わせメール


極上のアンサンブル、チェロアンサンブルナカジマ2014

リハーサル自体が、とても素晴らしいパフォーマンスで、本番の成功を予感させるものでした ゴールデンウィークの爽やかな気候のもと、5月4日(日・祝)、名古屋のしらかわホールで、東海地区チェロ科指導者の中島顕先生クラスの子どもたちとOB・OGの皆さん52名による、チェロアンサンブルナカジマ2014が開かれました(15:00開演)。午前10時45分からスタートしたリハーサルでは、コレット作曲「4つのチェロのための協奏曲フェニックス」の「最初の一音」から、豊かな響きが会場に満ち溢れ、チェロアンサンブルならでの至福を感じさせました。ご指導された42年間に育てられた生徒さんたちが、師のもとに集まり、アンサンブルに磨きをかけたこの日の演奏に、かつての鈴木鎮一先生を慕う人々の集まりに重ね合わせて、心を奮わせるような思いをされた聴衆も多かったはずです。

「サウンド・オブ・ミュージック」では、子どもたちによる「ドレミの歌」も披露されました。 最年少は小学4年生の現役生徒さんたちに加え、かつて中島先生のもとで研鑽を積まれたOB・OGのの皆さん、52名の練習は、入念に、真剣に、時間をかけて取り組まれてきたことがとてもよくわかる、素晴らしい音となって聴衆に届きました。年末年始の合宿猛特訓や休日返上の12時間練習など、半年間の練習は、厳しいものだったそうです。でも、そうまでされてしっかりした演奏会にする、という意識がそこかしこに垣間見られました。お揃いの黒のTシャツに身を固めたスタッフたちは、受付案内、ステージ作り、そして物販にきびきびした動きを展開されていましたし、チラシやプログラムなどの印刷物、HPも大変レベルの高い仕上がりを見せていました。何よりも、ステージでの進行は、中島先生に委ねるのではなく、自分たちで自発的に音楽を創造してゆくんだ、という気概に満ちた姿が、強く印象に残りました。プロ奏者として各地で素晴らしい活躍を見せている、山本裕康さん、長谷部一郎さん、酒井淳さん、佐古健一さん、本橋裕さん、高橋弘治さんたち、プロ奏者として活躍されるメンバーたちが、リーダーとなる層の厚さは、舌を巻きます。時間を見つけては、彼らは練習会場に赴き、助言もされたといいますから、結束力の強さがうかがえます。そこにあるのは、先輩、後輩という関係もあるでしょうが、大いなる「仲間たち」という感覚かもしれません。

バッハの「シャコンヌ」です! 黒澤明監督は、映画「まあだだよ」の中で、師である内田百閒先生に集う門下生たちの愉快で、誠実で、豪快な集いや日々の姿をフィルムに残しましたが、この日のコンサート会場で見聞した一つひとつが、人と人の結びつきの崇高さやぬくもりを感じさせるものだったのです。まさに極上のアンサンブル。裏方さんの動きも表舞台のパフォーマンスもどれもが「中島先生」を慕う人々の「アンサンブル」となって心地よい空間を作り出し、身体の中から熱い感情が湧き出てきました。サウンドに酔いしれながら、涙ぐむ聴衆も少なからずいらっしゃったのも、頷けます。

 演奏曲目を記しておきましょう。大変な難曲が並んでいますが、どの演奏も、そのクォリティの高さに驚かされました。
①コレット:4つのチェロのための協奏曲「フェニックス」
②バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番よりサラバンドとガヴォット
③ヴィヴァルディ:2つのチェロのための協奏曲ト短調RV.531

こちらが本番の演奏風景。しらかわホールの特質を上手に利用したアイデアに脱帽。右端で、写真を撮影しているのは、カメラ好きの長谷部一郎さん(東京都響)です!(舞台転換時に次の2曲を演奏、アイデアが秀逸!)
・シュトラウス:ラデツキー行進曲
・アンと雪の女王より「Let it go」

休憩

④オッフェンバック:デュオop.52-3
⑤フォーレ:エレジー
⑥カザルス:東方の三賢人
⑦バッハ:シャコンヌ

ミニマルミュージックで知られるジョヴァンニ・ソッリマのLamentatioを演奏する山本裕康さんアンコール
・ショパン:チェロソナタ ト短調Op.65より第3楽章
・ジョヴァンニ・ソッリマ:Lamentatio(サプライズ演奏として、山本裕康さんが中島先生に捧げられました)
・見上げてごらん夜の星を


第6回コンサートは、素敵な余韻を残し、無事終了しました。

関東地区指導者会主催の「Suzukiと出会う42日間プロジェクト」の最終日!

 五月晴れに恵まれた5月11日(日)、関東地区の有志の先生方によるアンサンブル・フェスティバル委員会とOB・OG会共催の「第19回アンサンブル・フェスティバル OB・OG会第6回コンサート」が国立オリンピック記念青少年総合センター大ホールで開催されました。折しも、3月31日にサントリーホールで行なわれた「テン・チルドレンの50年記念コンサート」を皮切りに、広く世間にスズキ・メソードを広めようと企画された「Suzukiと出会う42日間プロジェクト」の最終公演! 責任あるアンカーを務めることもこの日のお役目でした。
 前半に登場したスズキ・メソードを学ぶ子どもたちによるアンサンブル・フェスティバルは、すでに19回を数え、歴史を積み重ねてきています。今回も各指導者の熱心な指導のもと、多種多彩な曲が並び、日頃のアンサンブルへの取り組みが一つの成果として届けられていました。
パッフェルベルのカノン 休憩後に登場したのが、わがOB・OG会です。2010年5月に旗揚げして、丸4年の活動を経て、第6回目のコンサートを迎えました。コンサート作りに伴うもろもろの手順や段取りにも、だいぶ慣れてきました。舞台転換などもアンサンブル・フェスティバルの皆様のご協力もあって、テキパキ進めることができます。
 恒例のカノンの演奏から、今年も幕開けしました。前半に演奏した子どもたちも参加し、昨年に続きお招きしたヴァイオリン科OBの金森圭司さんの指揮で演奏するスタイルは、昨年同様です。違うところと言えば、昨年は、故中嶋嶺雄先生への「祈り」の演奏でした。今年は、カノンの持つ豊かな音楽に浸ることを目的に、金森さんはご指導してくださいました。短い練習期間でしたが、その狙いは果たせたように思います。

東 誠三さんのベートーヴェン!

鈴木鎮一先生が残された言葉「音にいのちあり、姿なく生きて」を見事に体現されたベートーヴェン、こうした共演ができたことに心から感謝します OB・OG会は、毎回のコンサートに、プロの音楽家になられたOB・OGの皆さんをお招きし、もの凄く贅沢なひとときを共有させていただいてきました。第1回は渡辺玲子さんのヴァイオリンに豊田耕兒さんの指揮、第2回は大谷康子さんのヴァイオリン、第3回は宮田大さんのチェロ、第4回は江澤聖子さんのピアノと金森圭司さんの指揮、第5回は渡辺玲子さんのヴァイオリンと川本嘉子さんのヴィオラの共演、そして、今回のゲストが、ピアノ科出身の東 誠三さんと金森さん。現役の音楽家として国内外で精力的な演奏活動を続けられている方々とご一緒できるのは、OB・OG会ならではのプログラムと言えるかもしれません。

 東 誠三さんのご活躍の様子は、よく知られたところです。特に、2008年9月より足掛け5年にわたり、ベートーヴェン:ピアノソナタ全曲演奏会シリーズを福島県三春町の「まほらホール」で行なわれ、そのライブ録音は、レコード芸術誌においていずれも高い評価を受けています。5月6日、10日の練習会場であわせた時に感じた「幸せな感覚」は、この日ももちろんのこと、より一層感じられました。1台のピアノが醸し出す音の宇宙は無限の響きを与えるものですが、東さんの演奏は、さらにダイナミックに、ときにセンシティブに語りかけ、独特な世界を創りだしていました。ピアノソロから始まる第1楽章冒頭のタッチの軽やかで、潤いに満ちた音。すでにアズマワールドが全開です。OB・OG会からの最初の打診は、より有名なピアノ協奏曲第5番「皇帝」でしたが、この4番を選ばれたのは東さんご自身でした。おかげさまで、軽やかさと優美さを兼ね備えた第4番に誰もが取り憑かれてしまいました。
アンコールにお応えして、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 「悲愴」 Op. 13より第2楽章のAdagio cantabileを演奏されることを告げられました 聴衆からも素敵な声が届きました。「第3楽章の途中で会場が静まり返っていることにふと気づき、最後のコードとその余韻が収まった時には、思わず、ありがとうございます! と心の中で言っておりました」、「ソロの演奏が素晴らしく、来た甲斐がありました。OB・OGの皆様の演奏もとても良かったです」、「ベートーヴェンのアンサンブルにブラボー」、「華やかな雰囲気に満ちた演奏でした」などなど。
 なお、アンコールにお応えして、ベートーヴェンの悲愴ソナタより第2楽章が演奏されました。
 今回、ピアノ科からの希望として、東誠三さんの練習を公開して欲しい、という声が寄せられ、相談の結果、5月6日と10日の練習を公開とさせていただきました。「とても楽しく、勉強になりました。こんな贅沢な体験をもっと多くの方々にしていただきたいです」などの声が寄せられ、今後、OB・OG会として検討していければと考えています。

昨年に続き「花は咲く」を大合唱!

東日本大震災への応援歌「花は咲く」 東日本大震災への応援歌「花は咲く」は、日本中どこでも歌われる素晴らしい曲です。OB・OG会では昨年に続き、今年もこの曲を演奏しました。前半に出演した子どもたちも参加し、ご父兄や指導者たちも加わっての大合奏+大合唱です。プログラムに印刷された歌詞をご覧いただきながら、会場の皆様とともに、今なおご苦労されておられる被災地の皆様に、心を通わせることができたように思います。ご父兄や指導者たちも加わっての大合唱となりましたピアノは、4月6日からスタートした今回の練習期間にすべて参加してくださり、東 誠三さんの代奏を立派に務めていただいたピアノ科OGの清水恵子さんにお願いしました。

最後の最後にキラキラ星変奏曲!

「心のふるさとキラキラ星」 このレポートに冒頭で紹介したように、今回のコンサートは、「Suzukiと出会う42日間プロジェクト」の最終公演でしたので、ステージの最後を飾ったのが、やはりこの曲「キラキラ星変奏曲」でした。前半に登場した子どもたち、会場にいた子どもたちも参加して、この日最大のメンバーがステージで共演しました。ピアノ伴奏は、東誠三さん。音の一粒一粒を際立たせたつながりの中で、全員が気持ちよく演奏できたことは、もちろんのことです。指揮で大活躍の金森圭司さんもヴァイオリンで参加!OB・OG会の紿田俊哉副会長は、4歳のお孫さんとの共演も果たすことができました。チェロ科も急遽出演!まさに、「心のふるさとキラキラ星」を共有する皆様と「一生楽しめるスズキ・メソード」をめざすOB・OG会ならでは! こうした光景が今後、ますます増えてくるかもしれません。

それぞれの思い

 終演後、いつもの「レストランとき」で総会を開催し、その後、恒例の懇親会となりました。その席での皆さんのお話を紹介しましょう。まずは、東誠三さんです。「OB・OG会の皆様と一緒に演奏できたこと、とても嬉しく思います。いろいろなお仕事をされる中で、親しみのある楽器で参加されていること、これは音楽ならではのことです。これが50年、60年続くことを願っています。私自身、本日、遅くなりましたが会員になりました(拍手!)。皆さんが、音楽愛好家として、音楽を通していい人生を送られること、生活を楽しみ、仕事を楽しみ、音楽を楽しまれながら、スズキ・メソードを続けていただけたらと思います。今日のベートーヴェン、私なりにできる限りやらせていただきました(大拍手!)。それにしても舞台裏がとても印象に残りました。子どもたちが待ち時間にテレビゲームをしたり、宿題をしていました。でも音で繋がっています。それがスズキのいいところですね(大拍手!)」。続いて、指揮の金森圭司さん。「アンチエイジングを専門としておりますが、私自身、今年還暦となります(拍手!)。昨年に続いて、お招きいただき、とても光栄です。東先生の素晴らしい演奏に心から感謝します」。
舞台裏でも子どもたちと共演しました! その他、OB・OG会メンバーからも「アンコールで平和を味わい、全員のキラキラ星で「スズキの世界」の夢を味わい、得がたい時を皆で共有させていただきました」、「今日は、ベートーヴェンの第3楽章が終わった後に、涙が出るくらいの感動を味わいました。会社にいると、周りのメンバーの中にもスズキ・メソード出身の方がいることがわかったりして、今後は、どんどんOB・OG会の話をしていきたいと思います。前半に現役の子どもたちの演奏を聴いて、音の創り方が違うと感じました。あの子どもたちに、将来はOB・OG会に入っていただきたい。われわれ40代が引き継いで、大きな組織にしていきたいと思います」、「讀賣新聞に出たテン・チルドレンの記事を読んで、才能教育はけっして英才教育ではなく、あくまでも人を育む。その意味で、良き人に育っていただきたいですね。音は裏切りませんから。OB・OG会の活動がもっともっと広がり、話題になることを願っています」、「孫が僕と目と鼻の先で弾いてくれるのは本当に幸せなこと。朝、起きたら弾く、という習慣ができていて、うれしい」、「雲の上の存在でいらした東先生と同じ呼吸で演奏できたことは素敵なこと。大変勉強になりました。一緒に弾いたことで、本当に学ぶことが多かったです」など、それぞれの思いが語られ、素敵な懇親会になりました。


OB・OG会、この秋はオーボエとピアノの音色をじっくり堪能します

クリックで拡大クリックで拡大スズキ・メソードOB・OG会では、秋色に染まり始める9月5日(金)に、ピアノ科OBでドイツを中心に活動をされておられるオーボエ奏者の渡辺克也さんと、第6回コンサートで素晴らしいベートーヴェンを聴かせてくださった東 誠三さんをお招きして、デュオ・コンサートを、スズキ・メソードOB・OG会第7回コンサートとして開催します。加えて、お二人による「スズキの思い出」対談も、たっぷりとお楽しみいただきます。これまでのようなOB・OG会としての演奏参加はありませんが、音楽家として円熟味を増されているお二人の演奏とお話を存分にお楽しみいただきます!
 以下、概要です。

■スズキ・メソードOB・OG会第7回コンサート
 渡辺克也&東 誠三 トーク&コンサート


■2014年9月5日(金)18:30開場 19:00開演


■国立オリンピック青少年センター小ホール


■入場料 一般:2,500円、学生:2,000円、中学生以下:1,500円(全席自由)


■演奏曲目
・Oboe & Piano
 シューマン:3つのロマンスOp. 94
 ルフェーブル2つの小品
 ブレヴィーユソナチネ


・Talk about SUZUKI METHOD
 お二人からスズキの思い出をいろいろと語っていただきます。

・Piano Solo
 バッハ=ヘス心と口と行ないと命もて BWV 147よりコラール 「主よ、人の望みの喜びよ」
 ショパン:3つのマズルカ Op. 59
 ショパンノクターン第8番 変ニ長調 Op. 27, No. 2
 ショパンワルツ第2番 変イ長調 「華麗なる円舞曲」 Op. 34, No. 1
 リスト巡礼の年 第2年 イタリア S161/R10b より第5番 ペトラルカのソネット第104番
 リストパガニーニ大練習曲 S141/R3b - 第3番 嬰ト短調 「ラ・カンパネッラ(鐘)」


 ※プログラムの順番は変更する場合があります。


■出演者プロフィール


 ○渡辺克也さん
渡辺克也さん1966 年生まれ。4 歳より才能教育でピアノを、14 歳よりオーボエを始める。東京藝術大学卒業。在学中に新日本フィルに入団。89 年Sony Music Foundation主催第1 回国際オーボエコンクールに入賞。90 年第7 回日本管打楽器コンクールで優勝、併せて大賞を受賞。91 年より渡独、ヴッパータール響、カールスルーエ州立歌劇場管、ベルリン・ドイツ・オペラの首席奏者を歴任。特に11 年間在籍したベルリン・ドイツ・オペラでは、当時音楽監督ティーレマンの絶大な信頼のもと、ドイツの新聞各紙に「オーケストラの中の希望の光」と高い評価を得る。現在はソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルグの首席奏者として活躍中。CD リリースも多数。特に、ドイツと日本で同時発売され、オーボエの本格派曲ばかりを集めた08 年「インプレッション」、10 年「サマー・ソング」は、ともに「レコード芸術」誌で特選盤の評価を得た。12 年には「ポエム」をリリース、新聞各紙でも紹介されるなど絶賛を博している。11年、第28回日本管打楽器コンクール・オーボエ部門の審査委員長を務める。10 年秋より13 年3 月まで、産経新聞にて「渡辺克也のベルリン音楽旅行」を連載。
また13 年4 月より、平凡社のウェブマガジンにて「オーボエ吹きの休日~ベルリン音楽だより~」を好評連載中。→オーボエ吹きの休日 洗足学園音楽大学客員教授として、若手の育成に努めている。ベルリン在住。→公式サイト

 ○東 誠三さん
東 誠三さん1962 年生まれ。スズキ・メソードの片岡ハルコ氏の下でピアノの基礎教育を受けた後、東京音楽大学付属高校から東京音楽大学へと進む。井口愛子、野島稔、中島和彦の各氏に師事。83 年日本音楽コンクール優勝で注目を浴びた後、東京音楽大学卒業後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に留学。数多くの国際コンクールに優勝・入賞し、演奏活動に入る。主要オーケストラへの客演、リサイタル活動の他、室内楽にも強い意欲を示し、東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターの三浦章宏、NHK 交響楽団首席チェリストの藤森亮一と結成した「ボアヴェール・トリオ」での活動をはじめ、多くのトップ・ソリストたちと共演している。国内はもとより、ヨーロッパ、北米などでリサイタル、オーケストラと共演。98年、第24回ショパン協会賞を受賞。CDはセイコーエプソンより多数発売。2008 年より福島・三春交流館「まほら」にて開催されたベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズは好評を博し、そのライブ録音CD 全9 集はいずれも高い評価を受けている。12 年にはジュネーヴ国際音楽コンクール・ピアノ部門審査員を務めた。現在は演奏活動の傍ら、東京藝術大学准教授を務めるほか、東京音楽大学、国際スズキメソード音楽院などで後進の指導も行なっている。


■チケット申込方法
 ① OB・OG 会HP からチケット申込フォームで →チケット申込フォーム
 ② OB・OG 会事務局にメールで →メール
 ③電話で tel.03-3295-0270(才能教育研究会 東京事務所 月〜金10:00~17:00)
 の3 通りがあります。


チケット代金の振込について
 上記いずれかでお申し込み後、チケット代金をお振り込みください。
 (振込手数料のご負担をお願いします)
・ゆうちょ銀行からの振込の場合
  口座記号番号 10080-98097281 スズキメソードオービーオージーカイ
・ゆうちょ銀行以外の銀行からの振込の場合
  銀行名 ゆうちょ銀行 〇〇八(ゼロゼロハチ)店番(008)
  預金種目 普通 口座番号 9809728





第7回コンサート、素敵な音楽とお話に酔いしれた時間となりました!

いつもと違う雰囲気の中で、開場準備

ロビーに用意した虫除けスプレーなど 残暑とデング熱の騒ぎに見舞われた9月5日(金)、スズキ・メソードOB・OG会第7回コンサートが国立オリンピック記念青少年総合センター小ホールで開催されました。折しも前日には、代々木公園への立ち入りが制限され、オリンピックの施設内も屋外の活動は中止、屋内の活動はOK、ただし屋外の一部は立ち入り制限をするという施設側の発表を受けての開催でした。いつもは賑わう敷地内が、静寂の雰囲気に包まれ、人影もまばら。炎天下の午後2時にOB・OG会事務局の面々が集合した時には、正門前にマスコミのカメラも待機していました。
 小ホールロビーで開場のための準備を整える中で、いつもと違うのが、持参した虫除けスプレーなどの配備でした。報道される状況を見ながら、前日までに事務局で担当を決め、お客様に少しでもご安心いただくために準備しました。背中まで汗びっしょりの渡辺克也さん、そして東 誠三さんも16時過ぎにはお見えになり、ピアノの位置の確認後、予定どおりにリハーサルが開始されました。

じっくり作り上げてゆくリハーサル

 リハーサルは、お二人の演奏される曲目順に行なわれていきました。まずは、シューマンの3つのロマンス。抒情的で歌曲風の美しい旋律が小ホールに満たされてゆきます。ところどころ、併せるポイントの確認が、繰り返し行なわれていきました。印象的だったのは、渡辺克也さんの独特な謳いまわしです。弦楽器とピアノでのデュオを聴き慣れているためか、管楽器の謳いまわしには予想以上に「タメ」がありました。渡辺さんの息のコントロールがそれだけ独自の境地にあり、こちらの想像以上なのでしょう。ヴァイオリンでもよく演奏される、この曲の第2曲目は、四半世紀も昔に、五嶋みどりさんがコンサートで演奏されたのを聴き、さっそく楽譜を手に入れていましたので、曲想などは熟知していたつもりでした。しかし、渡辺さんの謳い方は、「こうだろう」をいい意味で裏切り、新しい世界を感じさせるものだったのです。東 誠三さんのピアノは、丁寧に渡辺さんのオーボエに寄り添いながら、しっかりサポートされていらしたのも心に残りました。
 続く、ルフェーブルの2つの小品、そしてプレヴィーユのソナチネ、アンコールに用意されたリムスキー=コルサコフの「インドの歌」についても、要所要所の確認が行なわれました。一通り、お二人によるリハーサルが終了したのが、18時5分前。かなり押した状態で、東誠三さんのリハーサルが始まりました。
 その頃、お客様のご入場はすでに始まっていて、ロビーには多くの方々が開場をお待ちいただいている状態になりました。ロビー内のテレビモニターにリハーサルを続ける様子が映し出されていましたので、中の状態がお分かりだったことと思いますが、結局、10分遅れで、開場。お待ちいただきました皆様には、お詫びを申し上げながらのドアオープンとなりました。

お二人の高い音楽性が、個性豊かに花開く

鈴木裕子会長 冒頭、公益社団法人才能教育研究会の鈴木裕子会長から、「音楽を通した人づくりをするスズキ・メソードのOB・OG会が本日のようなコンサートを主催されたり、いろいろな活動をされているのを嬉しく思いますし、期待しています。同じスズキの仲間たちが一緒に演奏したり、楽しむ活動をされることは素晴らしいこと。私も心から応援しています」とご挨拶をいただきました。

東 誠三さんによるバッハ 演奏のトップは、東 誠三さんによるバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」。原曲は、教会カンタータ第147番の終曲として、オーボエとヴァイオリンの助奏による合唱と管弦楽のために作られた部分をピアノ用に編曲したものです。同じ曲が、才能教育研究会と東芝EMIが制作した「世紀の巨匠による子と母の名曲アルバム」に、33歳の若さで亡くなった巨匠、ディヌ・リパッティの音源が収録されています。今回使用された、フランスの名ピアニスト、マイラ・へス編曲版は、リパッティの演奏でも使われています。つまり、今宵がオーボエ奏者との演奏会であること、さらにはスズキ・メソード思い出の曲であることを、十二分に意識されたこの選曲から、コンサートが幕開けをしたことになります。東 誠三さんの粋な選曲に頭が下がります。

シューマンの3つのロマンス 続いて、この日、最初のデュオとなる、シューマンの3つのロマンス。しみじみとした第1曲、冒頭の美しい旋律と不安げな中間部が対比する第2曲、そしてテンポの揺れも激しく、ラフソディ風の第3曲。それぞれが味わい深い響きを放っていました。渡辺さんのオーボエから発音される音色は、とても音量があり、そして長いフレーズに歌心を感じさせながら、聴衆に語りかけていました。

 続いて、東さんのソロ演奏で、リストの2曲。ペトラルカのソネット第104番は、リストが旅した様々な土地の印象を音で綴ったエッセイ集のような趣きで、イタリアの印象が描かれた作品。東さんの深い瞑想と、紡ぎだされるロマンティックな音の連なりにうっとりさせられる場面がたくさんありました。ラ・カンパネッラは、パガニーニの超絶技巧曲に刺激を受けたリストの代表作。その鮮やかなピアノ演奏に大きな拍手が寄せられました。

会場を沸かせたトークセッション

 ところで、今回のような「トーク&コンサート」が誕生した背景には、2009年1月23日(金)〜25日(日)にかけて銀座十字屋ホールで開催されたスズキ・ウィークでの体験がありました。現在のOB・OG会が誕生する1年前でしたが、鈴木鎮一生誕110年を記念し、第52回グランドコンサートのプレイベントとして開催されたこの時は、各界で活躍される方々の講演とプロになられた音楽家の皆さんによるコンサートのコラボレーションを企画。3日間で全7講演+コンサートは、大変な話題を集めたものです。松本の鈴木鎮一記念館が、この3日間だけ銀座に引っ越したことも、皆様の高い関心を得ることができました。

 今回、プロの音楽家としてそれぞれのフィールドで活躍されるお二人は、トークもお得意です。OB・OG会事務局からのオファーにも二つ返事でOKでした。そこで、今回のコンサートにはトークの要素も加味しようと、この日、プログラム後半の冒頭、舞台には3つの椅子が並びました。テーマは、「スズキ・メソードの思い出」とし、基本的にはフリートーキングで、それぞれの思いを語っていただくことにしました。進行役は、OB・OG会の紿田俊哉副会長です。

 それぞれの自己紹介をしていただく中、東先生が口火を切られた格好で、古くからの趣味「電車に乗ること」が紹介されたあたりから、フリートーキング(脱線!)が始まりました。渡辺さんが東さんの仕事部屋の部屋にある鉄道カレンダーのことを紹介されると、すかさず東さんから入手に至るエピソードが紹介があり、場内はすっかり「鉄ちゃん」モード全開です。なんでも合わせの練習時間の1/3ほどは鉄道ネタのお話になるとか。

 また、ご幼少の頃のお話も次々にしていただきました。東さんが松本でヴァイオリンとピアノを同時に始めた話や、渡辺さんが父親の転勤で鹿嶋に引っ越した先にスズキ・メソードがあったことが奇跡的であったこと。また、中学時代のブラスバンドでトロンボーンからオーボエに移ったエピソードなどが紹介されました。「スズキ・メソードで一番良かったのは、大家の演奏を子どもたちが聴いて、演奏そのものを頭の中に取り入れることができるわけです。頭の中に音楽のイメージができていることが素晴らしい。リパッティやコルトーの名演奏を当時の雰囲気、気品、音色、鍵盤に指を載せる感覚が頭の中にイメージされるわけです。それと同じことがオーボエでも名手たちの録音を聴くことで、こういう音をぜひ出したい、と思ったことが、まったくスズキ・メソードでした」と渡辺さん。「小さい頃から本当にいい演奏をたくさん聴いたことは、一番大きな財産でした。考えるというより、まず耳で聴いたから思い浮かべることができます。その際に、文字にすることが難しいですが、何か特別なもの、まれに見るものに接した感覚をたくさん受けますから、それを目指せば良いという安心感もありました。それが続けてゆく上で、大きな力でした。それに昨年の世界大会でも感じましたが、スズキを経験したことでみんながファミリーになることの素晴らしさですね。それと音を聴いたことで人生を実感できること、心の中に音楽を通してもう一つの素敵な世界が在ることを伝えていきたい」と東さん。短時間ながらも、素敵なお話の連続となりました。

高い音楽性が全開

 トークセッションでの会場の和やかな空気が、後半のプログラムでは、さらに素敵な雰囲気にブラッシュアップされたようです。渡辺さんのオーボエの音色は、本当に良く鳴ります。この日の聴衆には、渡辺さんの演奏会をはしごされる多くのファンの方も押し寄せられ、かぶりつきでご覧になるほどの熱の入れようでした。後半最初の曲、ルフェーブルの2つの小品は、パリ音楽院の室内楽学科主任教授を務めていた彼の試験課題曲だそうですが、オーボエの朗々とした奏法とテクニカルな面を発揮させる曲でした。特に2曲目の「アレグロ」の華やかさ、明るさはメリーゴーランドやサーカスの道化師を思い出させました。

ピアノを聴く醍醐味を味わいました 続いて、東さんのショパン3曲。最初に選曲を伺った時に、ピアノ科の先生方から「リサイタル級の曲が並びましたね」と感想が聞かれるほど、名曲が並びました。3つのマズルカ、ノクターン、そして華麗なるワルツと東さんのショパンワールドは全開です。弦楽器の人間にとって、生のピアノ音楽をこうして堪能できるのは、本当に幸せなこと。東さんの演奏は、ショパンのリリシズムにあふれた、故郷ポーランドへの思いなどを感じさせる名演で、「ブラボー!」と聴衆から声がかかったほど。その声が、女性だったことも、とても印象に残りました。

舞台下手からのアングル 続いて、お二人が共演する最後の曲、プレヴィーユのソナチネ。美しいメロディと、優雅で洗練された作風の作品です。2007年の夏期学校で東さんと共演された折りに語っていらした渡辺さんの音についてのお話を思い出させました。それは「自分の目指す音は、太めのまろやかな音で、かつ、ちょっと暗めの音」という表現だったのです。この日の演奏でも、たっぷりとした情感溢れる音色は、高い音楽性と技巧を伴って、私たちをしばしの時間、トリップさせる力をお持ちでした。会場の誰もが同様に感じられたことでしょう。

舞台上手からのアングル 2013年11月29日(金)に開催したOB・OG会第5回コンサートの時にエキストラ出演された立川市民管弦楽団のオーボエ奏者の鯉沼直樹さんから素敵な感想が届きましたので紹介します。
 「昨日のスズキ・メソードOB・OG会コンサート、久々にお蔭様で素晴らしいひと時を過ごさせていただきました! 渡辺さんの演奏は生で聴くのは初めてだったのですが、CD以上にただただ感服。何というか、著名奏者は〝オーボエ〟が上手いなぁとなることが多い中、〝渡辺さん〟の音楽がいいなぁというのを強く感じました。もちろん技術的な点でも、やっぱりよく吹き込んで楽器を鳴らすのが重要などといった我々レベルでも参考にできることも再度意識できましたし、非常に有意義でした。ピアノの東さんも、ピアノ好きとしても最高の選曲で、バランスよい運びの中、特にpianoや高音が美しく本当に心地よく聴き入らせていただきました」とのこと。ありがとうございました。

アンコールは、クライスラー版「インドの歌」

インドの歌 アンコールに選ばれたのが、リムスキー=コルサコフの「インドの歌」でした。それもクライスラー版での楽譜が使われました。例によって、ひとしきりお二人によるクライスラー談義があり、東さんは「クライスラーは可愛らしい曲をたくさん残されましたし、鈴木先生がお好きで、私も大好きです」と述べれば、渡辺さんも「子と母の名曲アルバムのクライスラーは、ユーモレスクを弾かれていますね。あれがすごくいいです」と応えていらっしゃいました。その後に演奏された「インドの歌」のなんて素敵なこと! お客様の声を紹介しましょう。「インドの歌、この演奏は強弱とテンポの揺れというか、その相乗効果というか、一言では言えませんが、今までに聴いたことのない、表情というか、表情の深さというか、本当に驚き、感動しました。これほどの演奏は聴いたことがありません。これを聴けただけでも、この日は心満たされる日となりました」

楽しい会となったこの日の打ち上げ 最後に、OB・OG会の木村眞一会長によるエンディングのご挨拶で、この日のコンサートは終了しました。開催が心配されたコンサートでしたが、ソリストお二人の素晴らしい演奏に、聴衆の皆さんの大きな拍手がとても良く反応されていました。聴衆の皆様、ありがとうございました。スタッフ・関係者の皆様、お疲れ様でした。