スズキ・メソードのOB・OG会です。「心のふるさとキラキラ星」を共有する皆様と
 「一生楽しめるスズキ・メソード」をめざします。

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |



OB・OG会第11回コンサート参加者募集のお知らせ

 2010年に発足したスズキ・メソードOB・OG会。今年も5月の心地よい季節の中、11回目のOB・OG会コンサートを開催します。例年と同様、今年もスズキの子どもたちが日頃の研鑽ぶりを発表するアンサンブル・フェスティバルとの共催です。

 今回は、スズキ・メソードのヴァイオリン科で研究科を卒業され、その後、4つの大学オーケストラでコンサートマスターなどを務められた皆様をソリストに迎え、メインの演奏曲としてヴィヴァルディの「4つのヴァイオリンのための協奏曲」を取り上げました。

 5月13日(日)13:00開演、場所はいつもの国立オリンピック記念青少年総合センター大ホールです。上記のヴィヴァルディ以外にも、グリーグの美しい弦楽アンサンブル曲「2つの悲しき旋律」などにも取り組みます。いつもと同じようにパッヘルベルの「カノン」やヴィヴァルディのa-mollなども演奏します。

 指揮者には、スズキ・メソード ヴァイオリン科出身で、ワグネルソサエティオーケストラで活躍後、NHK交響楽団を経て、医学の道に転じた金森圭司さんが登場されます。金森さんには、当会では第4回コンサート以来、指揮とご指導をお願いしています。また、 4月4日の第54回グランドコンサートではベートーヴェンの交響曲第7番の演奏を指揮されます。

 なお、今年もコンサート終了後には、「懇親会」を予定しています。詳細は後日、このページでお知らせします。こちらも多くの方のご参加をお待ちしています。

1)「第23回アンサンブル・フェスティバル」&「スズキ・メソードOB・OG会第11回コンサート」
  2018年5月13日(日)13:00~17:00
  ※OB・OG会の登場は、15:00過ぎを予定しています。
2)懇親会: 同日17:30~19:30頃

「OB・OG会第11回コンサート」出演者募集要項

日時   2018513日(日) 開演13:00

場所   国立オリンピック記念青少年総合センター 大ホール  
        →アクセス方法

応募資格
 (1)スズキ・メソードOB・OGの皆様
 (2)スズキ・メソードを学ぶ大人の会員の皆様
 (3)できるだけ多くの練習にご参加ください。当日午前中の「リハーサル」への参加は必須です。
  ※いずれも「OB・OG会」にご入会されることを前提とさせていただきます。
   →「OB・OG会」会員登録のご案内

■募集人数 
 約50名(ヴァイオリン32名、ヴィオラ8名、チェロ8名) の弦楽器
   ※ ヴァイオリンパートは、音のバランスなどの都合でご希望の担当パートを変更させていただく場合がございます。
  ※フルート科OB・OGの皆様には、最後のキラキラ星変奏曲への出演ができます。

■募集の締め切り
  2018年4月25日(水)  期間を延長しました。

■曲目
  ①パッヘルベル:カノン
  ②グリーグ:2つの悲しき旋律 Op.34
  ③ヴィヴァルディ:「調和の霊感」より「4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 Op.3, No.10. RV580」
  ④ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ短調(a-moll)より第1楽章
  ⑤鈴木鎮一:キラキラ星変奏曲
  ※複数の曲に応募可能です。
  ※a-mollとキラキラ星変奏曲は、どなたでも出演できます。
  ※フルート科もキラキラ星変奏曲にオブリガートで参加可能です。
  ※ご参加いただけることになりました方には、楽譜をダウンロードできるサイトアドレスをお知らせ申し上げます。

■練習日程 
 (1)4月29日(日)13:00~16:30
 (2)5月6日(日)17:00~20:00
        17:00〜 キラキラ星・a-moll・カノン
        18:00  グリーグ
        19:00  ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲
 (3)5月12日(土)17:00~20:00
 上記の練習会場は、4月29日と5月6日は、国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟4階練習室41です。
 5月12日は、カルチャー棟のリハーサル室に変更になりました。
 (4)5月13日(日)午前 ステージリハーサル(指揮:金森圭司さん)
     会場:国立オリンピック記念青少年総合センター 大ホール
     午前 ステージリハーサル
     午後 本番 12:30開場 13:00開演
     ※詳しい練習日程は、楽譜送付時にもお知らせします。

■練習指導
 ・指揮者 金森圭司さん(ヴァイオリン科出身、医師)
 ・スズキ・メソード指導者

■参加費
  一律 5,000円(ソリストを除く)
    ただし、カノン、a-moll、キラキラ星変奏曲への参加は無料です。
    ※参加費は練習時に、集めさせていただきます。

■送付先
 参加をご希望の方は、
 申込用紙をダウンロードし、必要事項をご記入の上、メールかFaxでお送りください。
    →第11回コンサート参加申込書
  あるいは下記の参加申込フォームでお送りください。
 いずれの場合も、「スズキ・メソードOB・OG会」事務局宛となります。
    メールinfo@suzukimethod-obog.com
    Fax. 03-3295-1448
 ※記録のためのDVDなどの作成、および公式サイトなどでの当日の写真を公開させていただきますことに、ご同意いただける皆様にご出演をお願いします。

■お問い合わせ
 お問い合わせは、メールでお願いします。 お問い合わせメール

スズキ・メソードOB・OG会 第11回コンサートの報告です。

 2018年5月13日(日)、第23回アンサンブル・フェスティバルとスズキ・メソードOB・OG会第11回コンサートを、国立オリンピック記念青少年総合センター大ホールで開催しました。当日は雨模様の日曜日となりましたが、スズキらしい溌剌とした響き、そして日頃の研鑽を積んだ演奏が続きました。

 2010年に発足したスズキ・メソードOB・OG会。1年に2回、演奏することもありましたので、8年目の今年、第11回となるコンサートを開催することができました。今回は演奏の目玉として、スズキ・メソード出身でアマチュアながら有名大学オーケストラでコンサートマスターなどを経験している20代の若手の皆さん4名に、ヴァイオリンソロを受け持ってもらい、OB・OGがその伴奏をするという新たな試みを行ないました。

 前半のスズキの子どもたちによるアンサンブルフェスティバルに続き、OB・OG会は次の曲を順番に演奏しました。

・パッヘルベル:カノン 
・グリーグ:2つの悲しき旋律 Op.34 
・ヴィヴァルディ:「調和の霊感」より4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 Op.3, No.10. RV580
・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ短調(a-moll)より第1楽章
・鈴木鎮一:キラキラ星変奏曲
  
 「カノン」に子どもたちも参加するスタイルは、これまでと同様です。昨年は指揮者の金森圭司さんより運弓や演奏表現について学びましたが、今年は、さらなる表現方法などをご指導いただきました。毎年演奏する定番曲ですが、より音楽的な表現力が発揮できるレベルまで練習した分、きちんと仕上げることができました。

 「2つの悲しき旋律」は、音の美しさ、強弱のダイナミックな変化の表現など、金森さんから細部にわたるご指導をいただき、本番の仕上がりも大変うまくいきました。

 「4つのヴァイオリンのための協奏曲」、これは今回、コンサ-トの目玉と位置付けたVivaldiの有名な作品です。本文末尾でソリストのプロフィールを改めてご紹介しますが、早稲田大学、東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学のオーケストラでコンサートマスター、コンサートミストレスなどを経験してきたスズキ出身の20代の若手アマチュアヴァイオリニストに4つのソロパートを受け持ってもらい、チェリストの韮澤有さんにチェロのソロパートをお願いしての演奏でした。

 若手4人がお互いにテンポ、表現方法や、強弱を特に強調すべき箇所などについて、何度か意見を交換しながらのリハーサルを重ねて迎えた本番。はつらつとした若手のソリストたちによる元気な、そして、少しアップテンポでの演奏は、伴奏する側にも大きな刺激を与え、お聴きくださった方々に大変感動いただける結果となりました。

 ヴァイオリン協奏曲イ短調(a-moll)、鈴木鎮一:キラキラ星変奏曲は、OB・OG会のメンバーが弦楽伴奏をし、ソロパートは、前半のアンサンブルフェスティバル参加者及び当日会場に聴きに来られたスズキ出身の生徒さんたちの自由参加で今年も演奏しました。次世代への架け橋になることを願ってのこの交流風景は、正にスズキ・メソードOB・OG会コンサートならではの姿でした。

 今回も多くの皆様にお手伝いをいただきました。受付周りの大変なお仕事、ステマネ、椅子の配置など率先してくださった皆様、そしてご指導を賜りました、守田千恵子先生、守田マヤ先生、館石奈未子先生、また、チェロのお手伝いをお引き受けくださった宮田豊先生、大変ありがとうございました。

左から久保さん、津村さん、金森先生、鈴木さん、韮澤さん、田中さん
ソリスト紹介:

1st.Vn:津村佳奈
1995年生まれ。2018 年早稲田大学卒業。3 歳よりスズキ・メソー ドでヴァイオリンを始 める。中学1年でスズキ・メソード全課程を 修了。これまでに、幸田節男、守田千恵子、志村寿一、大谷康子の各氏に師事。第6回 全日本芸術コンクール高校生の部第3位。2011年から2013年まで相模原ジュニア・オーケストラに参加。大学在学中、早稲田大学交響楽団に第一ヴァイオリン奏者として在籍し、コンサートミストレスを経験。

2nd.Vn:久保太基
1996年生まれ。3歳よ りヴァイオリンを始める。中学2年でスズキ・メソード全課程修了。 第6回全日本芸術コ ンクール関東本選高校生の部第1位。第10回横浜国際音楽コンクールアマチュア学生の部第2位。第19回日本演奏家コンクール大学生の部入選。今村直子、守田マヤ両氏に師事。現在、東京大学経済学部に在学、東京大学音楽部管弦楽団にてコンサートマスターを務める。

3rd.Vn:田中泰大
1995年埼玉県朝霞市生まれ。3歳半の時にスズキ・メソードの朝霞教室、杉本勝利先生クラスに入会。その後、代官山教室で広瀬八朗先生、高橋節子先生、中1から吉祥寺教室で松井直樹先生に師事。研究科Cは高1の時に卒業。現在は東京工業大学修士課程1年生。大学時代は、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラに所属し、管弦楽曲だけでなく、仲間との室内楽演奏も楽しんだ。

4th.Vn:鈴木 蘭
1990年生まれ。3歳よりヴァイオリンを始める。2001年、スズキ・メソードの全課程を修 了。 これまで、安田順子、江口有香、張藹林、村上豊の各氏に師事。現在は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスター戸澤哲夫氏の元、研鑽を積む。2008年度、神奈川県高等学校文化連盟主催ソロ・コンテスト第2位。2013年慶應義塾大学法学部法律学科卒。在学4年間ワグネル・ソサィエティー・オーケストラに所属。卒業後、貿易関係の会社に勤務の傍ら、2016年より、ワグネル・ソサィエティー・OBオーケストラコンサートミストレスとして活躍中。

2018定時総会を開催しました。

 下記の内容で、スズキ・メソードOB・OG会2018定時総会を無事に終えることができました。
2018定時総会
 日時:2018年7月26日(木)18:00
 会場:レストラン「イル バーカロ」
(新宿区新宿3-4-8 京王フレンテ新宿3丁目 B2)→地図
 会費:4,000円

 議事:
  第1号 2017年度 活動報告、収支報告、監査報告
  第2号 2018年度 活動計画、予算

 18:00より、新宿のレストラン「イル バーカロ」で、2018年OB・OG会定時総会を開催しました。2017年度の活動報告、収支報告、監査報告と、2018年度活動計画及び予算案が説明され、いずれも承認されました。ヴァイオリン科OGの大谷康子さんや才能教育研究会の早野龍五会長にも駆けつけていただき、短い時間でしたが、おいしいワインやヴェネチア料理を楽しみながら、交流を深めさせていただきました。また、OB・OG会の第11回コンサートで収録された動画のお披露目もあり、改めて若いOB・OGたちと共演したヴィヴァルディの「4本のヴァイオリンのための協奏曲」に酔いしれました。

2018年11月24日(土)、
「楽器を持って集まろう会 in 大阪」を開催します! 

 スズキ・メソードOB・OG会では、これまでにも何度か開催してきました「楽器を持って集まろう会」を昨年の京都に続き、2回目となる関西地区、大阪で開催します。昔懐かしい合奏練習会です。集まった皆さんで、指導曲集を使って音を出してみましょう。今回は、関西地区の指導者、宮原正治先生(ヴァイオリン)の進行でお楽しみいただきます。

楽器を持って集まろう会 in 大阪
■日程  2018年11月24日(土)     
       12:00      集合
       12:30~16:00 楽器を持って集まろう会
       16:30~    近くの会場にて懇親会
■会場  国際楽器社4Fホール(大阪・心斎橋)
        大阪市中央区心斎橋筋1-5-28 →map
        大阪地下鉄御堂筋線・長堀鶴見緑地線 心斎橋駅下車
        大丸本館南角を東へ30m(通称:清水町通り)

→参加フォーム
■内容 合奏
教材としてヴァイオリン科指導曲集を中心に音出しを楽しみます。
     次のような曲目を演奏してみましょう。
     楽譜をお持ちの方は、ご持参ください。    
     ・かっこう(ダカン)
     ・子供の幸を(鈴木鎮一)
     ・弦楽アンサンブルのためのワルツ ニ短調(鈴木鎮一)
     ・合奏用第2バイオリンに収録の曲(指導曲集1~3巻)
     ちょうちょう,こぎつね,むすんでひらいて,クリスマスの歌,
     かすみか雲か,ロングロングアゴー,アレグロ,無窮動,
     アレグレット,楽しい朝,習作,メヌエット1,2,3,
     合唱(ユダス-),ミュゼット,ブーレ,
     メヌエット(ベートーヴェン),ガヴォット(マルティーニ),
     メヌエット(3巻バッハ)
    ・ドッペル(バッハ)1楽章・弦楽伴奏あり
    ・a-moll(ヴィヴァルディ)1楽章・弦楽伴奏あり
■参加費 1,000円(楽器を持って集まろう会)
■参加資格 
    スズキ・メソード出身の方、
     もしくは、現在、スズキで学ぶ大人会員の方
     ※OB・OG会の会員でなくても参加できます。
     ※楽器を演奏されるお子さんやお孫さんとの参加もOK。
     ※楽器は演奏しないけれど、見学したい、という方もOKです。
■懇親会 楽器を持って集まろう会を楽しんだら、懇親会です。
    会場は、大阪ミナミの「串カツ」! 
    有名なくいだおれビルの3階!    
    串カツ「しろたや」17~19時 
       http://www.shirotaya.com
    会費 4,500円程度  ここで盛り上がりましょう!     
■お申し込み方法
    OB・OG会事務局に参加フォームでお申し込みください。
■お申し込み締切
    2018年11月15日(木)でしたが、まだ大丈夫ですよ〜

たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。

2018年11月24日(土)、
「楽器を持って集まろう会 in 大阪」を開催しました! 

 快晴に恵まれた3連休の中日の11月24日(土)、大阪心斎橋の国際楽器社4階ホールで、スズキ・メソードOB・OG会主催の「楽器を持って集まろう会 in 大阪」が開催されました。子どもの頃に慣れ親しんだ合奏練習の形式で、ヴァイオリン科指導曲集を中心に遊びましょう、という企画です。マンスリースズキ編集部も今回はチェロで参加しました。

昭和25年登場の「くいだおれ太郎」も万博決定を喜んでいました 折しも、この日の未明にパリから「2025年に大阪万博開催決定!」のニュースが報道されたばかり。心斎橋には前夜からの興奮が満ち溢れていました。それに翌25日の大阪マラソンも控えて、大阪中がなんだかウキウキしていました。会場近くの有名な洋食店「明治軒」の名物オムライスもなんと美味しかったこと!

 これまで東京で2回、松本、名古屋、そして昨年は京都でそれぞれ開催され、今回は、初めての大阪開催。19名の皆さん(ヴァイオリン13名、ヴィオラ4名、チェロ2名)の参加がありました。

国際楽器社の素敵なロゴマーク。クリックすると同社の会社案内にリンクします 後でわかったことですが、会場の国際楽器社は、その昔、鈴木鎮一先生が大阪にいらした時には、この地でグループレッスンをされていらしたとのこと。しかも、1946年9月に創業の国際楽器社とスズキ・メソードは、同い年の関係でもあります。松永歓社長からその事実を伺い、感慨を新たにしました。OB・OG会として、図らずも鈴木先生の足跡の一端を、生誕120周年のこの歳にたどることができたことは、嬉しいことです。

 進行役を担ってくださった関西地区ヴァイオリン科指導者の宮原正治先生を中心に、初対面のメンバーたちは、思い思いの場所に着席。今回も「キラキラ星変奏曲」からスタートしました。第一ヴァイオリンの4人以外は、ヴィオラもチェロもセカンドパートを演奏。これでちょうどバランスがいいのですから不思議です。「ちょうちょう」「こぎつね」「むすんでひらいて」「クリスマスの歌」「かすみか雲か」「ロングロングアゴー」「アレグロ」「むきゅうどう」「楽しい朝」と続き、バッハの「メヌエット第2番」になると、宮原先生から「子どもは、この曲、キライやねん、言いますよ」とのエピソードも。チェロ科にとっては、前期初等科の卒業録音曲なので、録音前に1000回練習を言われたことを伝えると、ヴァイオリンの皆さんからも「そうそう! うちもそう!」の声。みなさん、思い出がよみがえるようです。

 少し遅れて到着された木村眞一OB・OG会長からご挨拶がありました。
 「最新号の才能教育通信に、鈴木先生の”人間性創造”という文章が掲載されていました。1953年に書かれたこの文章に私は感激しております。さて、私たちOB・OGは、スズキ・メソードに出会えた幸せ者です。今日は初対面の方も多くいらっしゃるでしょうが、お互いに知り合っていただき、スズキ・メソードで学んだ者同士、仲良くしましょう、という趣旨で始めています。この楽器を持って集まろう会では、押し入れに入っている楽器を久しぶりに持ち出した方も、今もバリバリ弾いていらっしゃる方も、一緒になってみんなで1日楽しみたいと思います」
 続いて、「楽しき農夫」とゴセックの「ガヴォット」を演奏。これで指導曲集第1巻を完全制覇したことになります。

a-mollに挑戦

 ここからは、あらかじめ参加のみなさんにお知らせしておいた課題曲をこなしてゆくことに。まずは、スズキといえばこの曲、ヴィヴァルディの協奏曲イ短調。通称a-moll(アーモール)です。宮原先生が「どなたかソロを?」と言われると、すぐに大阪の青山悦夫さん、名古屋の中村優友さんが名乗りを上げました。青山さん曰く「伴奏より、ソロの方が簡単ちゃう?」。すんなり演奏が通り、拍手です。続いて、四日市の清水優さんと木村会長のソロで、もう一度第1楽章を。いい感じです。昔取った杵柄は、色褪せません。そして、宮原先生から「初見になりますが、続いて第2楽章、第3楽章はどうしましょ?」。譜面がありますので、やることにしました。もちろん大初見大会です。宮原先生がソロを弾いてくださり、トライ。いい曲です。曽田先生から「第2楽章は、第4ポジションが出てくるので、指導曲集第5巻に入っています」とお知らせ。みなさん、記憶の片隅から思い出していらっしゃいました。続く第3楽章は、東京の清水緋菜子さん、大阪の木幡栄世さんがソロ演奏。快調なテンポで終わってから「ブラボー!」の声も上がりました。青山さんと木幡さんから「うちの高瀬クラスでは、夏期学校の夜などに、いつもは1楽章なのにたまに3楽章をやったりして、”爆弾”て呼んでましたね」とのエピソード披露も。宮原先生からも「関西には”爆弾”を落とす先生、多いですよ。ある先生は、本番前にドッペルのセカンド奏者を探していたこともありました」。でもそうした急な事態にもすぐに対応できてしまうのが、スズキ育ち。体に音楽が身についているので、臨機応変にできてしまいます。

ドッペルを経て、かっこう

 そして、おなじみバッハのドッペル。このソロには、兵庫県川西市から参加の大谷詩絃さんと清水優さん、青山悦夫さん、曽田先生がソロ演奏。みなさん堂に行ったものです。難なくクリア。

 続いての課題曲がダカン作曲の「かっこう」。ピアノ科の指導曲集第6巻に、かつて所蔵されていたこの曲は、18世紀にノートルダム大聖堂のオルガン奏者としても活躍したダカンの作品としてよく知られています。同じフレーズが何度も出てくるロンド形式は、ピアノ科の子どもたちも大好き。左手がカッコウの鳴き声を模しています。原曲はクラブサン(チェンバロ)のための曲ですが、ここでは鈴木先生がヴァイオリン2部用に編曲された楽譜を使用しましたので、ヴィオラもチェロもト音記号を読みながらの演奏参加。ノリのいい曲でした。ところどころa tempoに入る前にゆっくりする部分があり、お互いを聴きあいながらのアンサンブルとなり、意外と弦楽アンサンブルにも合うというのが実感でした。他にも違った楽器の組み合わせで、もっともっと演奏されていいように思います。例えば、フルートとチェロという組み合わせでも面白いでしょう。2009年の夏期学校ではヴィオラを弾かれる先生たちが、オープニングでこの曲を披露。服装をヴィオラ色(すみれ色)で揃え、とても印象深い演奏だったことを思い出しました。

恒例の自己紹介タイムです

 お名前や経歴などを紹介し合う時間になりました。
 「大阪第二支部の高瀬乙慈先生に小学3年から高校2年まで習い、モーツァルトの4番で卒業しました。10年前にまた先生に電話して習いたいと言いましたら、すぐ発表会があるから出て、と言われました。1970年の万博で大人数で弾いたこと、高校生の時に小林武史先生と亀田美佐子先生と一緒に弾いたことが思い出です」(富田林市・青山悦夫さん)
 「私も高瀬先生に4歳から習いました。今回、参加することになったきっかけは、スズキ・メソードの機関誌最新号の特集記事”我が子が伸びるきっかけとその方法”で、我が家のチェロを習っている長女のことを取り上げてくださったからでした。長女は最初に杉山実先生にお世話になり、先生が亡くなられてからは、スズキのいろいろな先生にお世話になりました。今日は、感謝の気持ちで参加しました」(枚方市・木幡栄世さん)
 「四日市から来ました。3歳から小学6年までの10年間のうち4人の先生に習いました。娘にもスズキでヴァイオリンを学ばせました。35年間のブランクがありましたが、6〜7年前からOB・OG会に参加しています。このような会が東京だけでなく、各地で開かれることを嬉しく思います」(四日市・清水優さん)
 「3年前から大阪に単身赴任をしております。ヴァイオリンは末廣悦子先生に4歳から高校まで習いました。20年のブランクの後、会社でオーケストラができ、引っ張り出されるようになりました」(大阪市・佐野登喜男さん)
 「長谷川敏子先生のクラスで高校までお世話になりました。OB・OG会には父の紹介でお世話になっています」(東京・清水緋菜子さん)
 「小学1年から名古屋の国分康代先生の元でメンデルスゾーンまで習いました。2年前から伊藤達哉先生についてヴァイオリンとヴィオラを習っています。発表会ではバッハのホ長調の協奏曲を弾き、現在、ホ長調にハマっているところです」(名古屋・中村優友さん)
 「宮原先生の奥様、千都先生に習っていました」(川西市・大谷詩絃さん)
 「懐かしい先生のお名前が出てきて、嬉しくなりました。私は、名古屋支部の鈴木佳代子先生にお世話になりました。先生とは今も仲良しです。この15年くらいは関西にいて、実は今バンド活動をしておりまして、エレキヴァイオリンでかなり激しく弾いています。今日、すごいなと思ったのは、a-mollの3楽章を皆さん、バリバリ弾かれるのにびっくりしました。参加したきっかけは、宮原先生と飲み友だちというのが一番の理由です(笑)。クラシックのヴァイオリンを忘れないために、月に1回、スズキではない先生についていますが、最近、その先生が曽田先生とご学友だったと聞いて、世間は狭いなと思いました。ヴァイオリンをやっていたことで、いろいろな交流ができるのがとても嬉しいです」(大阪市・林佐和さん)
 「小学1年から高校2年まで、京都の名倉民子先生についていました。大学オケで弾いたりしていましたが、この会があることを名倉先生から紹介していただきました」(高槻市・青木美彩代さん)
 「昭和20年生まれで、横浜で育ちました。4歳の時に近所のヴァイオリン教室でお世話になりました。それが才能教育の船橋孝昌先生でした。やめたのは高校2年です。今、弁護士ですが、弁護士オーケストラなどで弾いています。ヴァイオリンを通じて、いろいろな付き合いができ、心から母親に感謝しております。レジェンドではありますが、体が動く限り、演奏したいと思います。OB・OG会が交流のツールとして使えればと思います。”かっこう”を今日は選曲してくださって嬉しいです。その昔、夏期学校でよく弾いた曲です」(横浜市・木村眞一さん)
 「大人になって曽田先生の元でヴァイオリンを始め、3年前からヴィオラを習うようになりました。夏期学校に参加して、東京の服部さんたちからこの会のことを聞いて、昨年の京都の会から参加しています」(吹田市・芝美奈子さん)
 「ヴァイオリンを広瀬先生に5歳から習いました。妻が習っている松井直樹先生に時々習い、3年前の夏期学校で曽田先生にお世話になりました」(東京・服部眞一郎さん)
 「40歳を超えてからヴィオラを松井先生に習うようになり、一人で演奏するということがなかったので本当にびっくりしています。それでも3年前に芝さんたちと知り合うことができ、今の夢は、たくさんのヴィオラの皆さんと合奏することです。みなさん、ヴィオラを弾きましょう!」(東京・服部宏美さん)
 「私も青山さんと同じで、10年くらい前にヴァイオリンを引っ張り出してきました。その後、OB・OG会が始まりましたので、事務局長の仕事をしています。小学4年の頃は、四日市で若林先生に、その後、東京で松井宏中先生に習いました。この会は、初めて顔を合わせて合奏をするのですが、楽しみたいと思います」(東京・川野俊彦さん)
 「昨日、研究科Cの録音が終わったところで、ホッとしているところです(拍手!)今朝、楽譜を見て、やばいと思いました。現在、京都支部の森田健二先生にお世話になっています。現在高一で、これから部活や勉強も忙しくなると思いますが、チェロの勉強を続けたいと思います」(枚方市・木幡真理子さん)
 「関西地区のヴァイオリンとヴィオラの指導者です。父の曽田国義が研究生の時に結婚し、鈴木先生から『君は大阪に行って、指導しなさい』と言われ、1960年に大阪に来て、翌年に生まれたのが私です。小学6年くらいまでに10巻を終え、その後、父の元を離れ、別の先生について、高校も京都の堀川高校に行きました。ところが高2の時に父が亡くなったため、代教の先生に教室をお願いし、特例として松本の鈴木先生の元で1年3ヵ月研究生として過ごしました。その後、教室を継いだわけです」(吹田市・曽田義嗣先生)
 「今日は、いい感じで会が進み、嬉しいです。ここが狭いと感じられるくらい、次回、大阪で開催されるようになることを期待しています」(豊中市・宮原正治先生)
など、短いお話の時間でしたが、興味深いひと時でした。

後半は、鈴木先生作曲の「弦楽アンサンブルのためのワルツ」

 今回の目玉企画の一つが、鈴木先生のワルツです。作曲されたのが1928年ということで、鈴木先生の8年間に及んだベルリン留学の最後の年の作品です。ワルトラウト夫人と結婚されたばかりで、幸せの絶頂期。それでも実母の危篤の知らせを受けて、急遽シベリア鉄道で帰国された年でもありました。

 10月に松本の才能教育会館で開催された「鈴木先生生誕120周年記念コンサート」でも演奏されたこの曲を、今回、どうしても演奏してみたいねということになった次第です。曽田先生の指揮で、短い時間ですが、ご指導をいただきました。「ウィンナワルツを意識して、鈴木先生は作曲されている」とか「ト短調という調性がいいね」とか「ヴィオラの唯一のメロディがそこですよ」など和気藹々の中、演奏が続きました。この曲の世界に没入していると、1920年代の欧州の舞踏会のシーンが走馬灯のように頭に描かれるのですから、面白いですね。

 時間が足りなくなりました。それでもあと1曲用意していた鈴木先生の「子供の幸を」にトライしました。時間がないので1回限りの演奏ですが、すごくいい曲であることを再認識。「卒業式を思い出しました」の声や、「5月のコンサートでも弾きたいね」などの声がありました。

 さぁ、いよいよ最後は、ドッペルでシメです。ソリストが林立する中、賑やかに終えることができました。「アグレッシブに行きましょう」「ドッペルはヴィオラが美味しい」などの掛け声もあって、大阪らしく(?)終えることができました。


「二度漬け禁止の串カツ」へ


たこ焼きに串カツ。食い倒れの街は、文字どおり「天下の台所」。素晴らしい文化を腹一杯実感しました 懇親会は、宮原先生ご推薦の心斎橋の串カツ「しろたや」で今日の成果を肴に打ち上げました。子どもたちのコンサートと違って、OB・OG会の大切な活動に懇親会があります。合奏練習で知り合った者同士で、話も盛り上がりますし、いろいろな思い出話も披露されます。二度漬け禁止、スズキ・メソード、OB・OG会、そして万博をキーワードに、てんこ盛りとなった大阪での「楽器を持って集まろう会」は、大変充実した1日となりました。さらに二次会へとメンバーは流れて行きました。

 参加の皆様、ご協力をいただきました先生方、心から御礼申し上げます。OB・OG会は、今後も「楽器を持って集まろう会」、そして5月のコンサートを企画していきます。全国の皆様の参加をお待ちしています。