スズキ・メソードのOB・OG会です。「心のふるさとキラキラ星」を共有する皆様と
 「一生楽しめるスズキ・メソード」をめざします。

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エッセイ

スズキ・メソードOB・OG会への参加のススメ

小寺真美さんの記事です!


 私が、スズキ・メソードOB・OG会に参加したきっかけは、私の子どもたちがスズキ・メソードで現在お世話になっていることが一番に挙げられるかなと思います。

 私はかつて4歳から12歳までヴァイオリンを奈良支部の宇田美代子先生の下で指導を受けておりました。夏期学校やグループレッスンの思い出(弾けなかったこと?!(笑))、卒業録音、発表会と有意義な音楽生活でした。中でもアメリカに行って、日本の子どもたち100人とアメリカのお友だち100人とで一緒に演奏した「日米親善200名のコンサート」は一番の良い思い出になっています。1978年4月のことでした。

 スズキを卒業してからは、趣味で弾いたり、学生時代はアマチュアオーケストラに所属をしたりと細々と続けておりましたものの、就職、結婚、出産と年月の経過とともに、ヴァイオリンに触る機会は少なくなっていきました。しかしながら、そんな忙しい日々の中でも心の中では、いつかは時間ができたらまたどんな形でも良いから演奏する機会があるといいなと思っていました。

息子さんのチェロと合奏される小寺さん OB・OG会の発足は、我が家の子どもたちが自然の流れでスズキ・メソードに入会し、かつて私がそうだったように音楽を学んでいる姿を、今度は親の立場で楽しんでいた時です。

 ただ、発足当初は、仕事と子育てに忙しい私はなかなか気持ちのタイミングが合わずに見送っておりました。しかし、子どもたちが弾いている姿を毎日横目で見ているうちに、やっぱり私も弾きたいという思いが強くなり、OB・OG会の定期演奏会の募集の案内を見て、2015年に思い切って参加をしてみました。もう何年も真面目に練習をしていないので、最初、楽譜を目にした時は、『どうしよう、弾けるかしら?』と非常に焦りましたが、OG・OBの方々や現役で学んでいらっしゃる「大人のスズキ」の皆さんや、またスズキの先生方が笑顔でリラックスして楽しんで弾いていらっしゃるお姿を拝見し、弾けないながらも私もとても楽しい時間を過ごすことができました。

 参加してみて改めて思ったのは、やはり皆で演奏することは非常に楽しい!ということと、子どもの頃に場所は違っても、スズキ・メソードという共通の思い出で繋がっている仲間と弾くのは居心地が良いということでした。

 さらに、参加して気づいたことですが、OB・OG会には、私と同世代の渡辺玲子先生や川本嘉子先生が同じ仲間としていらっしゃるということです。考えてみれば、かつては同じ時代をスズキで学んでいたのですから当然なのですが、こんな素晴らしいプロの方々と気さくにお話しをし、さらに一緒に演奏できるなんて贅沢なことです。

 仕事のつながり、地域のつながりとはまた違うコミュニティが増えたことで、私の生活が少しばかり豊かになった気がしています。スズキ・メソードで学ばれた皆様、ぜひ一度、OB・OG会にも連絡をしてくださいませんか。楽器をもう一度触ることができ、しかも合奏ができる素敵なチャンスです。オススメします。

2016年6月

ヴァイオリン科OG 小寺真美



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