スズキ・メソードのOB・OG会です。「心のふるさとキラキラ星」を共有する皆様と
 「一生楽しめるスズキ・メソード」をめざします。

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2011年の主な活動内容

7月7日(木)、ホームページを大幅にリニューアルしました。

 OB・OG会では、2010年のOB・OG会創立とともにホームページも立ち上げておりましたが、今回、大幅に内容を見直し、かつタイムリーな情報更新を常に行ないながら、OB・OG会としての活動の様子をお知らせするとともに、国内外で活躍されているOB・OGの皆様の演奏活動などを紹介していきます。
 また、OB・OG会への入会ページでは、オンライン上で登録ができるフォームも設定しております。一人でも多くのスズキ・メソードで育った皆様、そして現役の大人会員の皆様、指導者の皆様のご入会をお待ちしております。詳しくは、入会・お問い合わせのページをご覧ください。

2011年7月6日 豊田耕兒先生が、第21回新日鉄音楽賞特別賞を受賞されました。

写真は2011年7月6日に紀尾井ホールで行なわれた「第21 回新日鉄音楽賞贈呈式・受賞コンサート」の一こまです。新日鉄音楽賞は、1990年に新日鉄創立20周年と「新日鉄コンサート」放送35周年を記念して設けられた音楽賞です。この賞を通して日本の音楽文化の発展と将来を期待される音楽家の方々の一層の活躍を支援することを目的としています。
 その栄えある特別賞を、才能教育研究会芸術監督であり、スズキ・メソードOBのお一人でもある豊田耕兒先生が受賞されました。ドイツ正統派のヴァイオリン奏者として、ヨーロッパで活躍。その後日本において群馬交響楽団および草津音楽祭の音楽監督としても多大な成果を収め、現在も才能教育研究会で精力的に後進の指導に当たるその功績が大きく評価されたのです。受賞記念トークでの豊田耕兒先生。音楽ジャーナリストの富永壮彦さんと司会者に導かれてのお話は、20世紀の音楽史を紐解くようなエネスコ、カザルス、グリュミオーとの出逢いに始まり、欧州と日本の音楽へのアプローチの違いなど、紀尾井ホールを埋め尽くした聴衆にも示唆に富んだお話となりました
クリックで拡大 特別に配布された小冊子「写真で綴る豊田耕兒の軌跡」 を見ながらの受賞記念トークは、豊田先生のたゆまず努力されてきたこれまでの歩みと現在の音楽界への提言も含まれ、実り多いお話でした。

なお、同時に表彰されたフレッシュアーティスト賞には、大阪フィルハーモニー交響楽団首席コンサートマスターの長原幸太さんが選ばれ、受賞記念コンサートではブラームスのソナタ第3番、ワックスマンのカルメン幻想曲などで、その素晴らしい腕前を披露されました。

2011年8月2日(火)〜5日(金)の夏期学校期間中に配布する、OB・OG会をPRするためのチラシが完成しました! 

クリックで拡大クリックで拡大 OB・OG会では、夏期学校期間中に松本に集まる皆様を対象に、OB・OG会自体のPRを積極的に行なわせていただきます。具体的には、夏期学校受付時やコンサート会場の入口などで、チラシを配布させていただきます。
 お子様を引率されて松本にいらっしゃったご父兄の中にも、スズキ・メソードで育った方も多いことと思います。懐かしいお話ができるといいですね。
 OB・OG会への登録についてもなんなりとお問い合わせください。今年度は各地で行なわれるイベントにも協力させていただきますし、いろいろとお話ができることを楽しみにしております。

8月2日より、第62回夏期学校が始まりました。初日の夜の楽しみ「ゲストコンサート」では、スズキ・メソード出身の演奏家による素敵な演奏に魅了されました! 

クリックで拡大 毎年の夏期学校の楽しみの一つが、初日の夜に行なわれるゲストコンサートです。レッスンばかりでなく、コンサートもきちんと聴くことで、音楽のもつ素晴らしさを体験することになります。今年も素晴らしいゲストの皆様が素敵な演奏を披露してくださいました。
 まずは、舘ゆかりさん(ヴァイオリン)、林峰男さん(チェロ)、東誠三さん(ピアノ)によるドビュッシーのピアノ三重奏曲。ドビュッシーがまだパリ音楽院に在籍していた18歳の時の作品で、ながらく楽譜の散逸などがあり「幻の作品」と言われた曲です。いずれもスズキ・メソード出身で、しかも現在は国際スズキ・メソード音楽院の重鎮でもある3人によるこの日の演奏は、ドビュッシーの瑞々しい感性を感じさせる素晴らしい演奏でした。
クリックで拡大 後半に登場の渡辺玲子さん。ご存知のように、OB・OG会発起人のお一人であり、またOB・OG会第1回コンサートでは共演させていただいております。この日は、レモンイエローの素敵なドレスで登場し、ベートーヴェンのスプリングソナタ、クララ・シューマンの「3つのロマンス」より、そして渡辺さんの十八番の一つでもあるワックスマンの「カルメン幻想曲」というプログラム。長野県松本文化会館大ホールの隅々まで響き渡る素晴らしい音色は、心に深く残るものでした。アンコールは、「タイスの瞑想曲」。これまた絶品で、ピアノの東誠三さんとの息もぴったり。大きな拍手に包まれました。

2011年8月2日(火)〜5日(金)の夏期学校期間中にOB・OG会をPRするためのチラシを配布しました!

クリックで拡大クリックで拡大 OB・OG会では、夏期学校期間中に松本に集まる皆様を対象に、OB・OG会自体のPRを積極的に行なわせていただきました。具体的には、夏期学校受付時やコンサート会場の入口などで、チラシを配布させていただきました。
 お子様を引率されて松本にいらっしゃったご父兄の中にも、スズキ・メソードで育った方も多く、懐かしいお話もできましたし、皆様がOB・OG会に強いご関心をお持ちになられたことを嬉しく思います。
 おかげさまで、OB・OG会のホームページのアドレスも周知でき、アクセス数が飛躍的に増えてきました。これからもさまざまな情報を掲載していきますので、どうぞよろしくお願いします。

8月26日(金)に行なわれたスズキ・メソード0~3歳児コース西宮教室のステージ体験会で、OB・OG会の紿田俊哉副会長がヴァイオリンの演奏をされました! 

クリックで拡大 全国で8教室あるスズキ・メソードの0〜3歳児コース。0歳から3歳までは、最も感覚が鋭敏な時期です。この大切な時期により優れたすばらしい環境を与えて育てようと、 スズキ・メソードは、お子様の才能の芽を育てるお手伝いをしています。このたび、0〜3歳児コース西宮教室では、8月26日(金)10:00より、西宮市夙川公民館松下記念ホールでステージ体験会とミニコンサートを開催しました。
 実は、そのミニコンサートに、OB・OG会の紿田俊哉副会長が、ヴァイオリン演奏で登場されました。これは、かねてよりお孫さんが0〜3歳児コース西宮教室にお世話になっていることから、「いつか演奏を!」というお話があり、今回、急遽決まりました。そのため、チラシには名前の掲載がありませんが、フルート、ヴァイオリン、ピアノ科の子どもたちによるミニコンサートの最後にお出まし、ということになりました。曲目は、ゴセックのガヴォットに、エルガーの美しい小品「愛の挨拶」です。お孫さんを前に、おじいちゃんの面目躍如たる姿となりました。
 なお、紿田副会長による「0〜3歳児コース体験記」をコラム欄の「エッセイ」でご覧になれます。
紿田俊哉副会長のエッセイ

OB・OG会の紿田俊哉副会長が、スズキ・メソード0〜3歳児コースの西宮教室が主催するステージ体験会に特別参加、ヴァイオリン演奏を披露しました。

 紿田俊哉副会長の1歳7ヵ月になられた初孫の紿田花歩ちゃんが、2011年初めから西宮教室の0〜3歳児コースに元気に通われていらっしゃいます。この8月26日には、西宮市夙川公民館松下記念ホールでの、『ステージ体験会・親子で楽しむコンサート』にご一緒されました。OBの一人として、ゴセックの「ガヴォット」、エルガーの「愛の挨拶」の生演奏、そして「一生楽しめるスズキ・メソード」の素晴らしさについて、お話をされたのです。お孫さんとの共演は、世の中のおじいちゃん、おばあちゃん世代に大きな共感を呼ぶのではないでしょうか。ご本人の手記による「0〜3歳児コース西宮教室体験記」を寄せていただきました。体験記はこちら

2011年9月17日(土)〜18日(日)にOB・OG会主催の「メッカ松本散策ツアー」を開催します! 

 OB・OG会では、スズキ・メソード(才能教育)が生まれた松本のゆかりの場所で、昔話に花を咲かせ、ゆったりとした上質な時間を過ごす旅を企画しました。鈴木鎮一先生が活躍された当時に思いを馳せながら、現在の松本、そして人気の安曇野に触れる1泊2日の旅です。
募集は、2011年8月31日で締め切らせていただきました。当日がお天気に恵まれますように。ツアーの様子は、終了後、できるだけ速くお知らせします。

9月17日(土)〜18日(日)1泊2日

  宿泊 信州浅間温泉「ホテルおもと」 tel.0263-46-2385 HPはこちら
  募集定員20名様

  ご予算 25,000円程度(松本までの交通費別)

  ※松本では乗用車4台程度での移動を予定しています。


概要
9月17日(土)
13:00 松本駅東口正面集合
駅前より、乗用車4台程度で移動→鈴木鎮一記念館へ
鈴木鎮一記念館見学
鈴木先生の業績を改めてご覧いただきます。卒業テープを毎日早朝より聴かれた書斎には、先生ご愛用のタバコなどもそのまま再現されています。また、記念館館長秘蔵のSPレコード鑑賞会も行ないます。鈴木鎮一先生が愛したエルマン、カザルス、コルトーなど往年の大家の演奏を楽しみながらタイムスリップしてみましょう。

鈴木鎮一記念館 HP

松本市内散策
松本音楽院のあった裏町→上土通り→中町蔵通りを散策します。かつての音楽院生のたまり場だった「まるも」や「翁堂喫茶」でコーヒータイム。その後、城下町松本のなごりある小道を才能教育会館まで散策します。
才能教育会館+スズキ・メソード研究所見学
現在の才能教育会館の様子をご覧いただきます。
ホテルに到着(信州浅間温泉 ホテルおもと)
浅間温泉は松本城主も愛でた1300余年の歴史ある名湯です。絶景を眺めながら露天風呂やジャグジーでお楽しみください。
19:00 懇親会
それぞれのスズキ・メソードの思い出を肴に、存分に語り合いましょう。

9月18日(日)
9:00 のんびりと朝食を楽しみ、安曇野観光に出発
朝一番は鈴木先生のお墓参りをします。風光明媚な丘の上で、ひとときを過ごします。また、霊園近くのヴァイオリン工房「弦楽器いづつ」を訪ね、井筒信一さんから鈴木先生との交流、弦楽器作りの魅力についてなど、お話を伺います。

弦楽器いづつ HP

松本から安曇野へ
国宝松本城→アルプス公園→大王わさび農場をめぐります。1983年のスズキ・メソード世界大会では、戦国時代そのままに残された天守を持つ松本城の前に、世界の子どもたちが集いました。そして北アルプス連峰や安曇野を一望するアルプス公園、梓川の伏水湧き出る山紫水明の大王わさび農場を訪ねます。ランチでは、信州名物に舌鼓をうちましょう。

国宝松本城 HP
アルプス公園 HP
大王わさび農場 HP

午後は、碌山美術館、安曇野ワイナリーをゆっくり見学
近代彫刻の扉を開いた荻原碌山の作品と資料が保存される碌山美術館、安曇野の風土が一滴一滴に凝縮されたような味わいと香りに満ちたワインが楽しめる安曇野ワイナリーを訪ねます。

碌山美術館 HP
安曇野ワイナリー HP

夕方 松本駅にて解散となります。

お申し込み
  お申し込みは、こちらまで。お申し込みフォーム
  定員の20名様になり次第、締め切らせていただきます。8月31日で締め切らせていただきました。
  自家用車でのご参加も自由です。お申し込みフォームに記載欄がありますので、ご記入ください。

9月17日(土)〜18日(日)にOB・OG会主催「松本散策ツアー」を開催しました。聖地松本ならではの楽しみを満載した旅となり、大変充実した時間を過ごしました。 

  沖縄に長らく停滞していた台風15号の余波をもろに受けた松本行きとなりました。往路の「あずさ」の車窓に流れる大粒の雨滴に、参加メンバーは少々心配した空模様ではありましたが、松本駅に降り立つと、道路は乾いていましたし、時々日も差す陽気。翌朝には素晴らしい朝焼けとともに、北アルプスの雄大な山並みを見ながらの朝風呂も満喫するなど、久しぶりに羽を伸ばす旅となりました。
 今回のツアーには、OB・OG会の木村眞一会長、紿田俊哉副会長ご夫妻を始めとする事務局のメンバーに、ヴァイオリン科指導者の守田千恵子先生とご主人様、末廣悦子先生、ピアノ科指導者の秋葉三佐子先生、フルート科指導者の宮地若菜先生が参加されました。初日の夜の部には、ヴァイオリン科指導者の鈴木裕子先生、そして鈴木記念館の結城賢二郎館長も駆けつけてくださり、賑やかな宴会に拍車がかかりました。

 それでは、順に旅の行程をお知らせしましょう。
 まずは、松本駅に集合し、信州産ロース肉を使った信州名物のソーツカツ丼などで腹を満たし、守田先生の大きな車とタクシーに分乗し、記念館に向かいました。「松本駅も変わったなぁ」と感慨深げの紿田副会長。タクシーの運転手さんによれば、駅前の工事が年内まで続くそうで、広場がこれまでよりもかなり大きくなるそうです。しかし、どういうわけか、楽都松本の玄関口で旅人を迎える2つのブロンズ像のうち、瀬戸剛さんの「ふえ」はありましたが、松本の彫刻家・洞澤今朝夫さんの「萌春」は見当たりません。一時的にどこかに移動したのでしょうか。

鈴木鎮一記念館で満喫したSPレコード鑑賞会

記念館前で最初に訪れたのは、旭町の鈴木鎮一記念館で、駅から走り出して10分ほどの距離です。1996年(平成8年)4月12日にオープンしました。当時の有賀正松本市長によって、ザルツブルグにある有名なモーツァルトの生家のように、鈴木鎮一先生の自宅を記念館としてそのまま残したいとの気持ちから、鈴木先生がワルトラウト夫人と一緒に生活されていた当時のままに保存されています。
 在りし日の写真はもちろん、各国からの表彰や国内外で紹介されたメディア、直筆の文章や楽譜がずらりと展示されていました。奥の仕事部屋には、全国から届く卒業録音を聴くためのカセットデッキや、煙草のキャメルなど、鈴木先生ご愛用の品々がそのままに展示され、じっくり眺めたり、思いを馳せるのにぴったりの場所です。鈴木先生のお仕事場で鈴木先生は、この場所で毎日未明から子どもたちの演奏を聴き、かつ実際にヴァイオリン演奏で見本を録音されたりしたそうですから、頭が下がります。松本の冬は厳しいですし、暖房設備のないこの部屋は、さぞかし寒かったはず。それでも熱を帯びたかのように、仕事に没頭されていらっしゃった先生の姿が頭に浮かんできました。先生が愛したクライスラーとダブらせて現像された写真を持って、さっそく記念撮影をしました。
豊田先生の10代の頃の演奏写真など、ご紹介いただきましたグランドピアノが置かれている展示室は、当時はレッスン室でした。紿田副会長によると、土曜日に伊那から列車に乗って松本に着き、松本音楽院でのグループレッスンを受け、そしてこの旭町の鈴木先生のお宅に泊まり、日曜の朝は、ダルマストーブで焼かれたフランスパンを食べ、それから個人レッスンを受けるという日々が、小学校5年生から高校2年生まで続いたそうです。こうした思い出をその場で伺えるのも、このツアーならでは。半世紀前のこの部屋でレッスンを受けられている姿が、それぞれの頭の中に思い描かれたことでしょう。
 嬉しいことに、この日は、結城館長が、OB・OG会のために特別にSPレコード鑑賞会を企画してくださいました。館長自ら手回しで、往年の「音」を聴かせてくださいました17歳の時に鈴木先生が聴かれ、ヴァイオリンへの興味が始まる重要なきっかけとなったミッシャ・エルマンによるシューベルトの「アヴェマリア」が、なんと手回しでゼンマイモータを回す仕組みの蓄音機から流れると、SP特有の幽玄でファンタジーな世界が部屋いっぱいに広がりました。まるで歴史のドアを開けたかのよう。CDなどのデジタル音声に慣れ親しんだ耳には、ことのほか新鮮で、鈴木先生が感銘を覚えられた理由もわかるような気がします。さらに、エルマンの映像が収められているDVDも拝見することができました。独特な弓の持ち方や「ユーモレスク」などの間(ま)の取り方は、特に印象的です。エルマン・トーンの愛称で一世を風靡したあのまろやかな音の秘密を、現代のヴァイオリニストのヒラリー・ハーンやイツァーク・パールマンが解き明かす解説なども目を惹くものでした。

探し当てた松本音楽院の跡地

 記念館を後にして、一行が向かったのは松本の裏町にあった松本音楽院の跡地と思われる場所でした。事前のヒアリングで「ここが音楽院だったところ」とわかっていましたが、ツアー前日に才能教育研究会の編集室からご提供を受けた一枚の写真が決定的な証拠となりました。当時の音楽院正面。手前の塗装店が現在もこの地にありましたこの白黒写真は、音楽院の正面を東の方角から写されたもので、ここの2階で若かりし鈴木先生たちが熱い情熱を持って、子どもたちの指導に当たられていたのです。手前に「大澤塗装店」という看板が読み取れますが、実はこのお店が今でも同じ場所で営業していました! 現在は、大澤塗装工業株式会社と名前が変わっていましたが、電話番号も同じ。思わず嬉しくなり、この会社で働く方に突撃インタビューを試みましたところ、やはりそうでした。現在60代の社長さんとその妹さんが当時はこの場所に住まわれていたそうで、「お話が聞けるのでは」とのこと。次の機会にチャンスがあれば、ぜひチャレンジしてみたいインタビューです。鈴木鎮一記念館から国道193号線を下り、1本左に入った道沿いにありました

現在は、スナックなどが入居する背の高いビルになっていて、インナーシティという建物の名前でした。グーグルマップで確認すると、当時音楽院で学んだメンバーの記憶通りの敷地が残されていて、敷地面積自体は当時と変わっていないようであることがわかりました。巨大なビルに変身していました左隣には、「はしご横町」という名前の飲食店街もあり、インナーシティも含めて、この界隈が現在も松本の夜の飲食街であることがわかります。
 音楽院の建物自体も、戦前は「検番」でした。「検番」とは、その土地の料理屋・芸者屋・待合の業者が集まった組合の事務所の俗称で、芸者を登録させ、客席に出る芸者の取り次ぎや玉代の計算などの事務を扱った所です。終戦後廃止されて使われなくなっていたそうような場所で、世界に名を轟かすことになったスズキ・メソードが誕生したのですから、すごいことです。

湧水の街、松本の豊かさ

 跡地で記念撮影を終え、ここからは二手に分かれての行動となりました。
 Aグループは、松本生まれの宮地若菜先生のガイドで、「まつもと城下町湧水群」として、環境省の「平成の名水百選」に認定され湧水の町として有名な場所をゆっくりと散策しました。市内のあちこちで見られる湧き水国宝松本城擁する城下町には、美ヶ原高原などの豊かな自然が生んだ清らかな水がいたる所から湧き出し、市民や観光客に潤いと安らぎの場を提供しているようです。歩きながら、水の流れに目を奪われることもしばしばでした。
ちきりや工芸店にて 中町は、蔵造り建築が特色の商店街で、民工芸店、骨とう店、漬物屋、食事どころなどが軒をつらねています。メンバーもタイムスリップしたかのようなくつろぎを味わうことができました。益子焼などの陶器、磁器の小皿や茶碗、急須、琉球ガラスのグラスや花瓶、東南アジアの染織布など、国内外の民芸品がところ狭しと並ぶ「ちきりや工芸店」、素晴らしい佇まいの蔵造りの町国内外の「度量衡」に関わるはかり資料約1000点を収蔵する「はかり資料館」、造り酒屋だった建物を移築した「蔵シック館」、アクセサリーショップの「凸凹堂 松本」、栗菓子で知られる「竹風堂」など興味深いスポットが集中していますから、今回のようなぶらり散歩にはぴったりです。この中町に蔵造りが多いのは、明治21年の大火事で、焼け残った蔵が耐火構造物 として見直され、その後多くの蔵が建てられ、現在でも中町には90棟余りが残り、昔の町並みを現在に伝えているのだそうです。
 のんびり散策組は次に、信濃の国第一と言われ、400年前から飲まれてきており、今もなお毎日多くの人が水を汲みに訪れる「源智の井戸」にやって来ました。散策の途中、あちこちに見られる湧水の存在は、豊かな松本の水文化を感じさせてくれます。

指導者誕生の瞬間を目撃

 一方、Bグループは、国際スズキ・メソード音楽院の卒業演奏会が、たまたま同じ日に才能教育会館で実施されており、ピアノ科の相原彩央さんと馬島未有さんによる素敵な演奏と指導者認定の感動的な場面に遭遇することができました。ベートーヴェンの「熱情」やロシアもの2曲を弾いた馬島さん
 卒業演奏会は音楽院にとって、最も重要な行事です。音楽院生はこの卒演に向けて何年も精神的にも技術的にも精進し、教授陣はまさに天塩にかけて、誠心誠意育て、その集大成が「卒演」というわけです。そしてその卒演を在校生が全員で支え、協力しあい、無事に終了した後は、全員で祝賀パーテイをして祝います。この形は「世界広しといえ、この松本だけです」と豊田耕兒先生が絶賛されています。鈴木先生が遺してくださった遺産といっても過言ではありません。拍手で送り出す光景は、とても感動的でした
 したがって、こちらも居ずまいをただして、その演奏に耳を傾けさせていただきました。才能教育会館のホールは、鈴木先生の大きな写真が中央にあり、会場には舘ゆかり校長やピアノ科教授の東誠三先生はじめ、音楽院の各先生方、幼児の頃から指導されてきた先生、ご家族、音楽院生がその演奏を見守りますから、大変なプレッシャーでしょう。でも、その中から持てる実力を遺憾なく発揮し、立派な演奏を披露されていました。

黄昏時の素敵なひとときでした さてさて、それぞれの見聞を深めたAグループとBグループの合流は、鈴木先生も訪れたことのある「珈琲・まるも」でした。「まるも」といってもドラマで話題になった「マルモのおきて」とは関係ありません。女鳥羽川の前にあり、松本民芸家具の創立者が設計、 鈴木先生も親しくされた柳宗悦先生が1956年の開店時にその佇まいを褒められたというエピソードを持つ喫茶店です。松本の雰囲気を残す店内で、それぞれの見聞を報告し合いました。

浅間温泉の湯に浸り、昔話に花が咲く

 今回の旅の楽しみの一つは、温泉です。浅間温泉の老舗の一つ「ホテルおもと」で荷をほどき、さっそく温泉につかりました。1300余年も続く名湯 浅間温泉は、 歴代の松本城主も愛でた上質の温泉としてとても評判が良く、多くの文豪や歌人らも訪れたそうですから、風情が違います。それに、お湯につかりながらの展望はすこぶる快適。露天風呂やジャグジーなど、開放感もありました。
松本散策ツアーに、乾杯! そしてOB・OG会に乾杯! ヴァイオリン科指導者であり、かつ国際スズキ・メソード音楽院で卒業生を送り出したばかりの鈴木裕子先生、そして鈴木記念館の結城賢二郎館長も加わっての夕食会は、賑やかな宴会となりました。スズキ・メソードで育った仲間同士、昔話にも歴史を感じさせます。なにしろ半世紀前の頃のお話です。おいしい料理に舌鼓をうちながらの、素敵な時間となりました。
 この日の献立を紹介しておきましょう。
・食前酒 梅酒
・前菜  旬菜七店盛り
・吸物  松茸土瓶蒸し
・造り  甘海老 鮪 間八 鯛 大鱒
・名物  信州蕎麦すいとん 地鶏つみれ 野菜いろいろ
・焼物  信州牛朴葉焼
・揚物  野菜と海老の天婦羅
・蒸し物 自家製豆腐菊花蒸し 葛餡掛け
・酢の物 かに絹巻
・お食事
・デザート マンゴーミルク寄せ 巨峰 りんご

快晴の朝、鈴木先生のお墓へ

5時半頃の朝焼け。このあとぐんぐんと青空に 一夜明けた9月18日(日)は、素晴らしい天気に恵まれました。5時30分頃に部屋から見えた北アルプスは、ちょうど朝焼けに染まり、天国的な美しさです。時間の経過とともに、どんどん雲が晴れていき、青空の面積が増え始めました。この時間は、朝風呂に最適で、またまた温泉三昧です。朝ご飯も美味しかったこと! ホテル出発前。皆様、とてもお元気です
 この日は、守田先生の車とレンタカー1台で動くことにしていましたので、8時前には、松本駅までレンタカーを取りに行きました。そして9時30分過ぎには、ホテルをチェックアウト。この日だけ三重県から合流される末廣悦子先生を松本駅でお迎えし、鈴木先生とワルトラウト夫人が眠る中山霊園に向かいました。鈴木先生のお墓は、風光明媚な中山霊園の中でもとびきり眺めのいい高台にあります。
 お墓を前にして、まず木村会長から「私たちOB・OGは先生の魂の教えがいまだに体に染み付いています。これからはOB・OG会として現会員を側面から支援させていただきます」とご挨拶いただきました。そして守田千恵子先生の発案で、守田先生と紿田副会長のヴァイオリン二重奏で、聖歌を全員で歌いながら献花をすることに。カトリック聖歌集660番「神ともにいまして」と621番「あめのきさき」が流れる中、順番に祈りを捧げさせていただきました。自然と目頭が熱くなりました。そのくらい感動的なシーンが続きました。
ヴァイオリン二重奏の調べは、感動的でした お二人によるヴァイオリン二重奏は、ヘンデルの「ユダスマカベウス」、バッハの「メヌエット第2番」、そしてベートーヴェンのメヌエットと、スズキの懐かしい曲が続きました。そして、最後に紿田副会長による鈴木先生作曲の「名古屋の子守唄」の演奏が始まると、人と人の結びつきの強さ、音楽が在ることの幸せ、そしていくつになっても師を敬愛する崇高な美しさも感じさせる場となったのです。鈴木先生に捧げられた演奏です
「鈴木先生が“風”となってお側にいらしたような感じがしました。紿田さんと弾いている時、突風が弓を強く押し、鈴木先生にレッスンされているみたいな感じでした」(守田先生)
「鈴木先生への半世紀ぶりの感謝の祈りとヴァイオリン演奏を千恵子先生とともに捧げることができ、忘れがたい思い出となりました。皆さんとの聖歌もきっと先生に喜んでいただけたと思います」(紿田副会長)充実感に胸いっぱいのメンバーです
 盛りだくさんの散策ツアーの中でメインのお墓参りが、とても感動的なシーンとなったことを全員で喜び合いました。指導者の先生方は、何度もこの地にいらっしゃっているそうですが、「今日のお墓参りはとても素敵でした」とお話されていたのも、印象的でした。

豊富なエピソードが満載だった「弦楽器いづつ」

井筒さんのお話に思わず惹き込まれました 鈴木先生の眠る中山霊園の麓には、松本市唯一の弦楽器工房があり、今回の散策ツアーでお訪ねしてみたいスポットの一つでした。その「弦楽器いづつ」の井筒信一さんは、鈴木先生の弟さんである鈴木士郎さんに20歳の時に弟子入りし、以来、弦楽器作りに生涯を捧げていらっしゃいます。その語り口は、思いにあふれ、終始笑いが絶えません。ワルトラウト夫人からの電話で、鈴木先生の旭町のお住まい(現・鈴木鎮一記念館)の台所を得意の木工技術でリフォームされたお話や、鈴木先生の靴をいただいたお話など、エピソードに事欠かないご様子でした。
工房2階のホールで記念撮影。木村会長も守田先生も試奏を楽しまれました かの五嶋龍君がデビューした当時、井筒さんの楽器を使用していたことは有名ですし、松本深志高校旧校舎の階段の踏板でヴァイオリンのみならず、ヴィオラ、チェロを5年がかりで造られたことでも知られています。最近では、次男のキャンドル・ジュンさんが女優の広末涼子さんと結婚されたことも話題になりましたね。
 紿田副会長の楽器が、鈴木士郎さんの楽器であったことも赤い糸で結ばれていたのかのようです。「永年の演奏活動で、すっかり指板が痛んでいます」という紿田さんのお話に、井筒さんは頷きながら、懐かしそうに楽器を点検されていました。「この楽器も、必ず僕の手が入っていると思いますよ」という井筒さんのお話に、メンバー一同、深く感じ入った次第です。最終的に楽器を預けて、きちんと修理をお願いすることになりました。あらためて、紿田副会長が楽器を受け取りに工房を訪れた時には、さらに話が弾むことでしょう。

一路、穂高へ

ようやく昼食にありつけた穂高のお店 井筒さんのお話ぶりをたっぷりと堪能しましたので、すっかり予定時間をオーバー。工房を後にして、午後の観光を予定している穂高へ向かいました。何度訪れても飽きることのない碌山美術館途中、予定していた信州蕎麦の名店が「お蕎麦売り切れ」とのことで、あちこち探しまわり、結局、穂高駅近くの蕎麦屋で「うどん」を食べるなどの想定外もありましたが、メンバーは、いたって元気です。近くの碌山美術館を訪ね、荻原碌山と関係の深い優れた芸術家たちの作品を見ながら、日本近代彫刻の素晴らしい流れを満喫することができました。
 しかも、ピアノ科の秋葉先生より、現在、甲信地区ピアノ科指導者として活躍されている荻原慧子先生が碌山の子孫に当たることも教えていただき、スズキとの関わりがここにもあったことに深い感慨を抱いた次第です。素敵な風景が見渡せました敷地内のベンチでしばし休憩を取り、大王わさび畑に向かいましたが、ものすごい渋滞。聞きしに勝るとは、このことです。NHK朝ドラ「おひさま」で安曇野はホットスポットですので、連休の中日となるこの日は、格好の観光先なのでしょう。おひさまのロケ地にて
 そこで、急遽、「おひさま」のロケ地でありながら、大王わさび畑ほど混雑していない「あづみの公園」へ。ここは、ドラマの最初の頃に、よく出て来たペンキでぬられた道祖神があるところです。一面の蕎麦畑の白い花を見ながら、最後の記念撮影を楽しみました。

 たった1泊2日の旅でしたが、充実した内容でした。参加されたOB・OG会の皆さんの笑顔がそのことを物語っていたように思います。聖地松本を訪ねる旅は、このようにして無事終えることができました。参加された皆様、お疲れさまでした。またの機会に、こうした企画の第二弾、第三弾ができるといいですね。

OB・OG会のホームページ・リニューアルから8週間。この間、世界中からのアクセスに感謝しております。

クリックで拡大 スズキ・メソードOB・OG会として、よりよきサイト構築をめざして7月7日にリニューアルオープンして8週間が経過しました。順調にアクセス数をアップしておりますが、嬉しいことに世界のあちこちからのアクセスも増えてきました。中にはこんなところから、という国や都市もあり、スズキ・メソードが世界中に拡大している現実を垣間見る思いがします。

 たとえば、次のような国の都市からアクセスいただいております。

・アメリカ合衆国  コロラド州ボルダー 
          カリフォルニア州ロスアンゼルス
          ニューヨーク州ニューヨーク
          バージニア州アーリントン
          ユタ州ソルトレークシティ
          ワシントン州ベルヴュー
・スウェーデン   マルメ
・オーストラリア  メルボルン
・ドイツ      ベルリン
          ライプツィヒ
          フライブルク   
          デュッセルドルフ
・フランス     パリ
・イギリス     ケンジントン
          ケンブリッジ
・ケニア      ナイロビ
・バーレーン    マナマ
・サウジアラビア  リヤド
・中国       上海
・ニュージーランド ハミルトン

目下のところ、日本語版のみの公開ですが、将来、英語版も作成することで世界中のスズキ・メソードで育った皆さんに見てもらえるようになると、さらに広がりそうです。ありがとうございました。

OB・OG会主催「アンサンブルを楽しむ会」(10月8日開催)のための事前練習日、10月2日(日)の練習内容が決まりました。

 「アンサンブルを楽しむ会」へのご参加申し込み、ありがとうございます。弦楽器は9月20日の募集締切日まで、まだまだご参加の申し込みを受け付けておりますので、ふるってご参加ください。また、すでにお申し込みいただきました皆様には、楽譜の発送作業を開始させていただきました。お手元に届きますまで、今しばらくお待ちください。
 ここでは、参加者の皆様に、先にお知らせしておりました10月2日(日)の事前練習のタイムスケジュールと内容が確定しましたので、お知らせします。
■練習日  2011年10月2日(日)クリックで拡大
■練習場所 ミュージックプラザ代官山本店 地下練習室
      (渋谷区恵比寿西2-20-6)
■指導していただく先生 守田千恵子先生(関東地区ヴァイオリン科指導者)
■ご用意いただくモノ 楽器・楽譜・譜面台(10本程度は会場にあります)
■タイムスケジュールと練習内容
・9:30集合(ピアノ協奏曲K.414出演のピアノ独奏の3名様と弦楽器の皆様)
・10:00〜10:30 モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番 K.414 第1楽章(独奏:原慧さん)
・10:30〜11:00 モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番 K.414 第2楽章(独奏:清水恵子さん)
・11:00〜11:30 モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番 K.414 第3楽章(独奏:山口泰平さん)
・11:30〜12:00 ピアノ指導曲集より
         クレメンティ:ソナチネOp.36-1 第1楽章(独奏:原慧さん)
         バッハ:プレリュード(独奏:山口泰平さん)
         チャイコフスキー:古いフランスの歌(独奏:清水恵子さん)
         ダカン:かっこう(独奏:山口泰平さん)
・昼食(休憩)
・14:00〜14:30 テレマン:フルートと弦楽のための組曲 イ短調 TWV 55:a2より
        (独奏:前原勝子さん)
          Menuet I-II <新2巻> 
          Rejouissance
          Passepied I-II
          Polonaise  
         グルック:メヌエットと精霊の踊り(独奏:前原勝子さん)
・14:30〜16:00 モーツァルト:ディヴェルティメント 二長調 K.136 全楽章
・16:00〜16:30 モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章

 以上でこの日は、終了となります。
 なお、練習参加は必須ではありませんが、参加されると10月8日当日をさらに楽しむことができると思います。
 また、曲目を知る上で、下記のyou tubeサイトをご紹介します。今回のような弦楽器伴奏スタイルでの演奏ではありませんし、テンポ設定も異なるでしょうが、あくまでも参考としてご鑑賞いただければと思います。
・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番 K.414 第1楽章第2楽章第3楽章
・クレメンティ:ソナチネOp.36-1第1楽章
・バッハ:プレリュード第1番
・チャイコフスキー:古いフランスの歌ご参考
・ダカン:かっこうご参考
・テレマン:フルートと弦楽のための組曲 イ短調 TWV 55:a2よりMenuett 1 & 2
・モーツァルト:ディヴェルティメント 二長調 K.136第1楽章第2楽章第3楽章
・モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章.

2011年10月8日 スズキ・メソードOB・OG会主催「アンサンブルを楽しむ会」を開催します!

2011年3月5日の「室内楽を楽しむ会」でも全員でアンサンブルを楽しみました OB・OG会では、これまでに「楽器(楽譜)を持って集まろう会」「室内楽を楽しむ会」を独自に開催してきましたが、10月8日(土)には「アンサンブルを楽しむ会」を行ないます。今回は、ピアノ科、フルート科のOB・OGの皆様にも十分楽しんでいただける曲目を用意しました。お申し込みは、下の参加申込フォームから簡単にできます。秋の一日、ご一緒にアンサンブルを楽しみましょう。なお、いきなり当日だけでは不安という方、ご安心ください。10月2日(日)に練習日を設けました。あわせてご覧ください。

「アンサンブルを楽しむ会」
2011年10月8日(土)9;30集合
浜離宮朝日ホールリハーサル室(東京・築地)地図→クリックで拡大

参加費 4,000円…合奏参加+パーティ会費を含む
    2,500円…合奏参加のみ

内容  ①10:00〜12:00 アンサンブルの練習(指導:守田千恵子先生) 
     ・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番 K.414 全楽章
     ・クレメンティ:ソナチネ Op.36-1 第1楽章 〈3巻〉
     ・バッハ:プレリュード~平均律第1番より 〈旧5巻〉
     ・チャイコフスキー:古いフランスの歌   〈旧5巻〉
     ・ダカン:かっこう            〈旧6巻 新5巻〉
     ・テレマン:フルートと弦楽のための組曲 イ短調 TWV 55:a2より
          Menuet I-II <新2巻> 
          Rejouissance
          Passepied I-II
          Polonaise  
     ・グルック:メヌエットと精霊の踊り <2巻 3巻>
    ②12:00~13:00 お昼休み⇒築地のお寿司などをどうぞ
    ③13:00~14:00 アンサンブルの練習(指導:守田千恵子先生) 
     ・モーツァルト:ディヴェルティメント 二長調 K.136 全楽章
     ・モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章
    ④14:00~14:15 -休憩-
    ⑤14:15~16:00 合奏演奏会(アンサンブルの練習順+キラキラ星変奏曲を全員で)
    ⑥16:00~16:15 あとかたづけ
    ⑦16:30~18:30 朝日ホール建物内レストラン「アラスカ」で懇親パーティ

合奏曲目
*ピアノおよびフルートで参加される方は、応募状況により曲ごとに順番に演奏を交代していただきます。(担当される曲およびパートは楽譜送付時にお知らせします)

楽譜  応募された方に該当する曲のパート譜の発送を開始しました。

直前練習 10月2日(日)に曲目ごとに練習時間を設けます。
     場所は、ミュージックプラザ地下練習室(代官山)
     詳しくはこちらをご覧ください。

申込  申込フォームに必要事項を入力し、送信してください。お申し込みフォームはこちら

締切  
ピアノ、フルート 2011年8月31日(水)ピアノは締め切りました。フルート1名空席
弦楽器      2011年9月20日(火)特にヴァイオリン、ヴィオラの方、急募


 *OB・OG会未登録の方は、会員登録をされた後にお申し込みください。
 *OB・OG会に登録済で会費入金がまだの方は、当日、会場でも払い込みができます。
 *OB・OG会HPなどに開催状況を掲載するため、当日は撮影および録音をします。

10月2日(日)、OB・OG会主催「アンサンブルを楽しむ会」(10月8日)のための「練習会」を開催。若いOB・OGも新しく参加されました。 

 これまで「楽器(楽譜)を持って集まろう会」や「室内楽を楽しむ会」を開催してきたスズキ・メソードOB・OG会ですが、今回は「アンサンブルを楽しむ会」と銘打ち、ピアノ科やフルート科OB・OGとの合わせに主眼を置いています。その10月8日(土)の開催より一足早く、10月2日(日)に練習会を代官山のミュージックプラザ地下練習室で行ないました。クリックでやや拡大
 守田千恵子先生のご指導で、まずは、モーツァルトのピアノ協奏曲第12番K.414から始まりました。この曲は、スズキ・メソードのピアノ科にとっては、才能教育課程卒業曲の3曲の一つとしてよく知られた曲ですが、弦楽器のOB・OGにとっては新鮮な曲です。モーツァルトらしい瑞々しさに彩られた美しい曲でした。その独奏ピアノを担当されたのが、第1楽章:原慧さん、第2楽章:清水恵子さん、第3楽章:山口泰平さんで、いずれも若手のOB・OGばかり。それぞれの持ち味に弦楽の伴奏をつけて行きますが、簡単には通りません。テンポが揺れる部分など、細部の調整を加えて行きました。クリックでやや拡大
 続いて、ピアノ科指導曲集から、4曲を合わせました。これも3人のピアノ科OB・OGたちが変わりながら、合奏を楽しみました。チャイコフスキーの「古いフランスの歌」はとても素敵な曲でしたし、ダカンの「かっこう」は、スピード感にあふれた曲で、まだまだ練習が必要であることを実感しました。
 フルート科OGの前原勝子さんと指導者の宮地若菜先生のお二人とのテレマン、グルックの合わせでは、フルート特有の歌い回しへの「慣れ」が必要であることがわかりました。10月8日の「楽しむ会」でも、そのあたりを十二分に楽しみたいところです。
 弦楽合奏では、モーツァルトのディヴェルティメントK.136全楽章とアイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章を練習しました。弓の使う位置、奏法などを守田先生からご指導いただきながら、モーツァルトらしいスピード感を味わうことができました。ディヴェルティメントでは、豊田耕兒先生がかつてスズキ・メソードの子どもたちを指導されたときの楽譜を使用しましたが、随所に独特な校訂がなされており、とても新鮮でした。
 今回は、このHPをご覧になられたというお二人のヴァイオリン科OGもご参加いただき、嬉しい限りです。さて、10月8日には、どんな演奏になりますでしょうか。一人でも多くのOB・OGの皆様の見学、大歓迎です。

10月8日(土)OB・OG会主催「アンサンブルを楽しむ会」を開催しました。

 秋晴れに恵まれた三連休の初日、OB・OG会主催の「アンサンブルを楽しむ会」を今やホームグラウンドになりつつある浜離宮朝日ホール・リハーサル室で開催しました。これは、2010年9月23日の「楽器(楽譜)を持って集まろう会」、2011年3月5日の「室内楽を楽しむ会」に続く第三弾となるお楽しみ会です。
 冒頭、木村眞一会長から、ご挨拶をいただきました。「なぜ自分はここに参加できるのだろうと思います。よくよく考えてみますと、やはり親がいて、先生がいて、そしてもっと後ろには大きく鈴木先生がいらしたことで、今日、ここに参加できるのだと、まず感謝の気持ちがあります。われわれは本当に音楽と出逢えた幸せ者の集まりと思います。こうして老いも若きもが一堂に集まれるのも、われわれの心の中にキラキラ星という共有できる体験があるからです。それが一生楽しめるスズキ・メソードとしてずっとあるわけで、その意味ではスズキへの恩返しという気持ちも強くあります。OB・OG会が現役を支援できるまでにはまだまだ育っておりませんが、その気持ちを大切にしたいと思います。一日、楽しみましょう」
 さすが会長は、いいことを言いますね。ただ単にアンサンブルを楽しむだけでない、ぴりっとしたスパイスのような味わいをメンバー一同で再確認しました。
 今回は、ピアノ科やフルート科との合わせを楽しむことを主眼にしながら、アンサンブルの楽しみを体感しようという企画です。そこで以下のような曲目を用意し、10月2日(日)に一度、代官山のミュージックプラザ地下練習室で、練習しました。しかし、半数近くの参加者は今日に照準を当てての参加ですので、午前中の練習が大切です。ちなみに10:00に練習を開始し、途中、三連休初日で大混雑の築地でのランチタイムなどを挟んで14:00まで練習、14:15から成果発表というスタイルでした。

まずは、ピアノ科OB・OGとのアンサンブル

・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番 K.414 第1楽章(独奏:原慧さん)
・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番 K.414 第2楽章(独奏:清水恵子さん)
・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番 K.414 第3楽章(独奏:山口泰平さん)
・クレメンティ:ソナチネOp.36-1 第1楽章(独奏:原慧さん)
・チャイコフスキー:古いフランスの歌(独奏:清水恵子さん)
・バッハ:プレリュード(独奏:山口泰平さん)
・ダカン:かっこう(独奏:山口泰平さん)

1楽章ソロは、原慧さんです。 K.414は、ピアノ科にとっては、才能教育課程卒業曲の中の一つですから思い出の曲。弦楽器にとっては、なかなか演奏する機会の少ない新鮮な曲ですが、瑞々しさにあふれた、いかにもモーツァルトらしい曲です。モーツァルトがウィーン定住後の最初のピアノ協奏曲と言われているだけに、ウィーンの社交界にデビューした彼の華やかな気持ちにあふれた素敵な曲でした。本来は、オーボエとホルンが2本ずつ加わりますが、モーツァルト自身によって残されたピアノと弦楽器版での演奏となりました。
 ピアノをぐるっと弦楽器で囲むレイアウトは、当日のアイデアです。指揮者を置かずに、コンサートマスターの守田千恵子先生とのアイコンタクトで、合わせを楽しむことにしました。
2楽章ソロは、清水恵子さんです。 ソリストには、季刊誌「SUZUKI METHOD」No.158の「私たちのスズキ・メソード」と題した2007年新春座談会に登場された原慧さん、そしてOB・OG会に積極的に参加してくださっている清水恵子さん、山口泰平さんにそれぞれの楽章を担当していただきました。三者三様の音づくりは、個性たっぷりで、とても興味深いものでした。原さんからは、「皆さんと一つになって楽しむことができ、本当に満足していますし、一体感を得られた感動が今なお続いており気持ちが良いです。おかげさまで、アンサンブルをもっとしたい、という気持ちが高まり、より精進していくために良い音楽や学びを吸収していかなければならないという反省や欲が溢れてきております」との感想をいただきました。3楽章ソロは、山口泰平さんです。清水さんからは、「2台ピアノで卒業曲を仕上げるK.414を弦楽の伴奏で作り上げられたのは、とても素敵な体験でした」、山口さんからは「カデンツァでいろいろと遊ばせていただきました」の声も。そうそう、山口さんのカデンツァは、10月2日の時も途中からジャズのような雰囲気を醸し出し、どうなるのだろうと思わせ楽しみでしたが、この日はさらにバージョンアップ。才気あふれる演奏となりました。
 ピアノ科指導曲集から選ばれたモーツァルト以外の演奏曲も、弦楽伴奏とのアンサンブルは、なかなかにクール。クレメンティの明るさ、チャイコフスキーの抒情性、バッハの意外性、ダカンの律動感など素敵な選曲でした。このあたりは選曲を担当された秋葉三佐子先生、井崎展江先生、鈴木祐子先生のお力です。

そして、フルート科OB・OGとのアンサンブル

・テレマン:フルートと弦楽のための組曲 イ短調 TWV 55:a2より
  Menuet I-II  Passepied I-II Polonaise  
・グルック:メヌエットと精霊の踊り
 (独奏:前原勝子さん、宮地若菜先生)
左が前原さん、右が宮地先生です。 フルートとの合わせは、ピアノとの合わせとは大きく異なります。楽器の音量もさることながら、繊細な音色に溶けあうようなアンサンブルが求められます。それだけに、弦楽器のメンバーは、ソリストの前原勝子さん、宮地若菜先生の音を聴きもらすまいと、耳も目も集中しました。
くつろいだ様子の参加者と聴衆。 テレマンは、3,000曲を越すと言われるほどの作品を残した作曲家で、この「フルートと弦楽のための組曲」は、リコーダーで演奏されることも多いようです。フランスの舞曲を感じさせる作りに、古典独特の響きがありました。また、グルックは、歌劇「オルフェオとエウリデイーチェ」のオーケストラのフルートパートのメロデイがあまりにも美しいので有名になり、この2曲を取り出して演奏するようになったものです。宮地先生の生徒でもある前原さんは、「弦楽パートの大変美しいテレマンの組曲イ短調と、グルックの精霊の踊りにフルートで加わった感触は、この上ない感動でした」とニコニコしながらも「しかし緊張感が勝ってしまって、集中すべきところに意識を持っていくことができませんでした。もっと楽しむことができるよう、研鑽を積む目標ができました」と語ってくださいました。師弟での演奏は、OB・OG会の一つの理想型でもあり、お二人の姿はとても印象的でした。

さらに、弦楽器のアンサンブル

・モーツァルト:ディヴェルティメント 二長調 K.136 全楽章
・モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章
快調なテンポでした。 弦楽器にはおなじみの曲です。しかし、アンサンブルをきちんと高めるとなると、ボウイングはもちろん、弓の使う位置、奏法の統一などいろいろと確認していくことが必要です。しかも、今回は指揮者なしでの演奏ですので、どの席からもコンサートマスターの守田千恵子先生が見えるように座る必要がありますし、それぞれのパートリーダーもアイコンタクトを取り合いながらの演奏となります。採用されたテンポは、とても快調で、ほぼCDテンポ。それでなくてはモーツァルトらしさが表現できません。なかなかに大変でしたが、大きな充実感が得られたことも事実。 K.136では、豊田耕兒先生が、かつて弦楽合奏で使われた楽譜が今回使われたことも、OB・OG会にとっては素敵な体験でした。

飛び入り参加のピアノソロ

・シューマン:歌曲集《ミルテの花》Op.25-1献呈(リスト編曲)
五味田さんのソロ演奏。 東京藝術大学大学院修士課程2年に在学中の五味田恵理子さんによるソロ演奏もありました。しばし、全員で楽器を構えるのをやめ、今年生誕200年のリストが編曲したシューマンの素敵なメロディにうっとり。音大でしのぎを削っていらっしゃる方の演奏を目の前で聴けるのも、OB・OG会の特色かもしれませんね。

最後に、全員でキラキラ星変奏曲

・鈴木鎮一:キラキラ星変奏曲
5人のピアノは圧巻!キラキラ星です。 トリは、やはり「キラキラ星変奏曲」です。いったい何度演奏して来たことかと数えたら、天文学的な数字になるかもしれません。でも、OB・OG会で演奏する「キラキラ星変奏曲」はとても新鮮ですから不思議ですね。誰もが、それぞれの楽器で、この曲を演奏してきました。それが、一堂に会するのですから、感動もひとしおというところでしょう。ピアノ科の3人に加えて、ソロ演奏をされた五味田恵理子さん、聴衆として参加で、かつて原さんと一緒に季刊誌の座談会に登場された八本(旧姓・宮林)理恵子さんも加わったピアノ科5人によるキラキラ星は圧巻でした。

そして、懇親会へ

記念写真が好きな団体です。懇親会を終えてパチリ。 演奏が終われば、会場近くのおなじみのレストラン「アラスカ」に場所を変えて、「アンサンブルを楽しむ会」もう一つの目的でもある懇親会です。
 今回は、このHPでの募集を見て参加された20代のOB・OGも参加されたこと、ピアノ科・フルート科のOB・OGも加わったこと、そして新たにチェロ科の河地正美先生も参加されたことで、懇親会もとても華やいだ雰囲気になりました。川野俊彦事務局長の進行により、まずは紿田俊哉副会長のご挨拶と乾杯の音頭で始まりました。
 一般的に言えることですが、その日の練習やたとえ成果発表ではあっても、演奏会形式での本番に手応えがあると、懇親会も盛り上がります。この日も、そこかしこで話の輪が生まれ、スズキで育って来た昔話や今日の自分たちの演奏について話が弾みました。
 世代を超え、勉強して来た楽器を超えて、そこには同じスズキ・メソードで育った連帯感、同じものを共有する心がありました。学生時代の同窓会なら、同世代同士が当たり前、社会人で同じ職種につけば、それは同じような仕事を持つ人々の集まりになりますが、面白いことに、スズキ・メソードOB・OG会は、職種も年代も楽器も違います。ただ一点、スズキ・メソードで育ち、それがその後の人生に豊かな時間を与え続けたこと、その一点に集約されているところが共通項です。
 再会を約束し、散会しても、宴は銀座に場所を変え、続きました。そのくらい、充実した一日でした。事務局と参加者たちとの間では、たくさんのメールのやり取りがその後も続きました。すでに、当日の音源は、守田千恵子先生のご主人の直哉さんによって、試聴できるように準備されています。

「アンサンブルを楽しむ会」を録音したCDが完成しました。特別頒布を開始します。

クリックで拡大クリックで拡大 10月8日(日)に開催した「アンサンブルを楽しむ会」を録音したCDが完成しました。ピアノ科出身のOB・OGの皆様と共演したモーツァルトのピアノ協奏曲K.414など、当日の演奏の模様を楽しむことができます。24bitのリニア録音によるマスターからの制作ですので、素敵な録音に仕上がっております。OB・OG会の様子を知る上で、最もわかりやすい音源です。
 つきましては、ご希望の皆様に1枚1,000円(別途送料250円)で特別頒布させていただきます。ご希望の方は、OB・OG会事務局まで、メールでご連絡ください。
 その際に、下記の事項をご記入ください。
・メールタイトル「CD希望」 ・お名前 ・郵便番号 ・ご住所 ・枚数
 ご連絡があり次第、順次発送作業を開始します。代金は、CD到着時に記載されている銀行口座にお振り込みください(恐れ入りますが、振込手数料のご負担をお願いします)。なお、送料は枚数に関係なく同一料金とさせていただきます。

2011年10月30日 第24回東海大会にスズキ・メソードOB・OGのみなさんも参加しませんか!

クリックで拡大クリックで拡大 東海大会は、愛知、岐阜、三重の41名の指導者の生徒1500名で行なわれる、ヴァイオリン・チェロ・フルート・ピアノ四科合同の歴史あるコンサートです。今年は、10月30日に名古屋国際会議場センチュリーホールで行なわれます。嬉しいことに、スズキ・メソードで育ったOB・OGの皆さんにもご参加いただける曲目がたくさん用意されています。子どもたちと一緒に楽しい時間を過ごしてみませんか?

2011年10月30日(日)13:00開演
名古屋国際会議場センチュリーホール
入場料:無料
OB・OG参加費:無料
曲目:
第一部
弦楽合奏     モーツァルト  :アイネ クライネ ナハトムジーク 第1楽章
ヴァイオリン   カール・ボーム :無窮動
         エクレス    :ソナタ 第1、2楽章
         メンデルスゾーン:コンチェルト ホ短調 第3楽章
チェロ      サン=サーンス :アレグロ・アパッショナート
         サン=サーンス :白鳥
         スクワイヤー  :ダンス・ラスティック
ピアノ      作者不明    :メヌエット ト長調
         バッハ     :パルティータ 第1番よりジーク
         ダカン     :かっこう
         ベートーヴェン :ソナタ「熱情」第3楽章
第二部
弦楽合奏     チャイコフスキー:弦楽セレナーデ 第3、4楽章
フルート     ケーラー    :花のワルツ
         テレマン    :メヌエット
         バッハ     :マーチ
         ヘンデル    :ブーレ
         ギス      :アマリリス
チェロ      ブレヴァール  :ソナタ ハ長調 第1楽章
         ウェブスター  :スケルツォ
         バッハ     :マーチ ト長調
         バッハ     :メヌエット 第1番
         パーセル    :リゴードン
         メドレー    :かすみかくもか、フランス民謡
ヴァオリン    ヘンデル    :ソナタ 第4番 第1、2楽章
         ザイツ     :コンチェルト 第5番 第1楽章
三科合奏     ベートーヴェン :メヌエット ト長調
         ウェーバー   :狩人の合唱
         バッハ     :メヌエット 第3番
         メドレー    :アレグロ、むすんでひらいて、こぎつね
         鈴木鎮一    :キラキラ星変奏曲

OB・OGの参加可能曲と参加条件は、以下の通りです。

1. オープニングの「アイネ クライネ ナハトムジーク」
    参加希望のヴァイオリン、チェロの方は、下記リハーサルのいずれかにご参加ください。
    8月28日(江南市民会館・10時~12時)
    10月9日(江南市民会館・時間未定)
2. 第一部および第二部のヴァイオリン科斉奏曲 
    参加希望のヴァイオリンの方は、下記リハーサルにご参加ください。
    10月9日(江南市民会館・時間未定)
    ボーム:無窮動
    エクレス:ソナタ第1・2楽章     
    ヘンデル:ソナタ第1・2楽章             
    ザイツ:協奏曲 第5番 第1楽章
3. フルート科斉奏曲
    参加希望のフルートの方は、下記リハーサルのいずれかにご参加ください。
    9月18日(ハーモニー春日井・時間未定)
    10月9日(江南市民会館・時間未定)          
4. 当日のみ参加のヴァイオリン、チェロ、フルートの方は、第二部最後の三科合奏にご参加いただけます。ただし、チェロは低音部の楽譜を演奏するため、指導曲集以外の楽譜(緑色の表紙)が必要になります。
    1巻 キラキラ星変奏曲・こぎつね・むすんでひらいて・アレグロ・バッハ:メヌエット第3番 
    2巻 狩人の合唱・ベートーヴェン:メヌエット

5. ピアノ科のOB・OGの皆様には、会場から応援いただければと思います。

参加お申し込み及びお問い合わせ:
    ヴァイオリン科 宮島克美先生   メールはこちら
    チェロ科    廣岡直城先生   tel.0568-92-2799
    フルート科   醍醐千里先生   tel.057-227-9455
    才能教育研究会東海事務所     tel.052-951-1352  メールはこちら

第24回東海大会が、盛大に行なわれました!

 最近は、3年に一度のペースで開催されているスズキ・メソード東海大会が、2011年10月30日、名古屋国際会議場センチュリーホールで開催されました。OB・OG会の木村眞一会長、紿田俊哉副会長も東京から参加し、OB・OG会のPRと東海地区のOB・OGたちとの交流を深めました。
OBでもある豊田耕兒先生の指揮で「弦セレ」を立派に弾いていました  OB・OG会のこれまでの活動が、どうしても東京中心となりがちでしたので、2年目の今年はそれぞれの地域での活動に具体的に参加し、現役の生徒たちが一生懸命演奏する姿やサポートされる先生方、親御さんへの応援、さらに地域のOB・OGの皆様との交流を深めようとする取り組みへの、今回は第一弾となりました。そのため、早い段階から東海地区ヴァイオリン科指導者で第24回東海大会実行委員長の宮島克美先生とコンタクトを取らせていただき、情報交換に務めてきました。
 その結果、OB・OG会としてのPR活動のために、会場内ロビーにブースをご提供いただきましたし、OB・OGが参加できるプログラムも具体的にご検討いただきました。本HP上でも事前にお知らせした通りです。

指揮の大澤美木先生とOB・OG会木村会長が40年ぶりの再会を果たしたのもトピックスでした 会場となった名古屋国際会議場は、1989年の世界デザイン博で使用された会場で、その時もスズキ・メソードの子どもたちが出演したそうで、実に22年ぶりの出演となりました。オープニングは、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の第1楽章でした。幼稚園の年長さんからOB・OGにいたる500人による演奏は、実に壮大で、華麗な響きがしました。スズキ・メソードが斉奏で培って来た力が、こうしたアンサンブル曲でもいかんなく発揮されるようになって来たのですね。
 その後も、ヴァイオリン科、チェロ科、ピアノ科、フルート科それぞれが持ち味を出し切って、素晴らしい演奏を繰り広げていました。チャイコフスキーの「弦セレ」など目を見張る演奏も随所にありました。そして、子どもたちに混じって、OB・OGの皆さんも参加されていて、頼もしく思えました。子どもたちと一緒に演奏できる機会があることは、素晴らしいことですね。「一生楽しめるスズキ・メソード」をめざすOB・OG会としても、こうした場面に遭遇すると嬉しくなります。
OB・OG会のHPを印刷されて、上手に説明されていました。ひたすら感謝です! さらに嬉しかったのは、ナレーションによるOB・OG会のご案内でした。たくさんの子どもたちの出入りの時間をぬって、スズキ・メソードの理念や先生の言葉などが紹介されていく中で、OB・OG会についても理念や目的とする部分がご紹介されたのです。本HPの「設立の主旨」や「活動の目的」を素材に、よくまとめていらっしゃいました。しかも、モニター画面を見ながら、子どもたちの整列具合をリアルタイムに判断しながら、用意された原稿を読み進めていらっしゃいましたから、感心した次第です。
 その間にも舞台上は、すでに子どもたちで溢れかえっています。そしてステージに乗り切らない子どもたちも1階客席の最前列からお客様の方に向かって、最後に演奏した「キラキラ星変奏曲」は、巨大なモニュメントを全員で作り上げたかのような、音の集積でした。
JR名古屋駅ビルの「嘉鮮」にて懇親会を開催!東海地区の皆さん、そして末廣先生、ありがとうございましたコンサート終了後、東海地区OB・OGの皆様と懇親の場を持ちました。三重県からいらしたヴァイオリン科OBの清水優さんがご持参された昔懐かしい写真や演奏会のプログラムを拝見することができましたし、西名古屋支部長でヴァイオリン科OBの浅田勝頼さんや弟でチェロ科大人会員の頼和さんからもお話をたくさん伺うことができました。末廣悦子先生にもご同席いただきましたので、さらに楽しいひとときとなりましたこと、感謝しております。
 今後、東海地区のOB・OGの皆様と、さらに密に連絡を取らせていただきながら、活動の裾野を広げていきたいところです。

毎日新聞12月28日付紙面に、渡辺玲子さんの記事が掲載されました。

毎日新聞12月28日付紙面より 2011年12月4日(日)〜5日(月)に、横浜みなとみらいホールで開催された「第65回全日本学生音楽コンクール全国大会 in 横浜」で、審査員を務められたスズキ・メソードOGの渡辺玲子さんによるヴァイオリン部門の講評が、毎日新聞12月28日の紙面を飾りました。
 インタビューやマスタークラスのレッスンなどから感じる渡辺さんの豊かな表現力が、「講評」というスタイルの文章においてもとても感じられ、その明晰な表現分析、課題の提示が、そのまま将来ある若い演奏家たちへの大きなエールにもなっています。特に、後半の「音楽は音の関係性の中に立ち現れるのであって、音を同列に均一に並べても意味をなさない。全ての部門を含めて、若い演奏家たちにもなるべく早いうちからこのことを意識し、真剣に取り組んで欲しい」との記述は、とても参考になります。
 スズキ・メソードOB・OG会会員としても熱心な働きかけをしてくださる渡辺玲子さんの演奏活動や、国際教養大学での活動などに、ますます目が離せません。

2012年1月15日(日)の関西大会に、OB・OGの皆さん、集まりましょう。

クリックで拡大 関西地区では、チラシの通り、2012年1月15日(日)に滋賀県大津市のびわ湖ホールにおいて東日本大震災チャリティコンサートとして、関西地区大会が開催されます。スズキ・メソードで育ったOB・OGの皆さんには、演奏に参加していただけるように計画をしてくださいました。大変素晴らしい環境でのコンサートになりますので、ふるってご参加ください。

 ご参加いただけるのは、以下のプログラムの中の、●印の曲です。
(ピアノ伴奏)と書かれたもの以外は、びわ湖ホールはオペラハウスですので、オーケストラピットに入った上級生によるオーケストラとの共演になります。なかなか体験できないピットで、現役の生徒たちと一緒に演奏できる素晴らしい機会となるはずです。
従って、演奏での参加形態は、次の2通りとなります。
①ステージ上で、現役の子どもたちと一緒に演奏する場合
②オーケストラピットで、現役の上級生たちと一緒に伴奏演奏する場合

ただし、現時点で、オーケストラピットの空きは、ヴィオラパートで2名のみだそうです。

 なお、このコンサートは、スズキ・メソード会員の参加費で運営されています。OB・OGの皆様で参加を希望される方は、参加費1,000円をお願いします。ただし、OB・OG会にご入会いただいている登録会員の方は、特典として参加費不要です。まだ、ご入会いただいていないOB・OGの方は、この機会に本HPの登録サイトからご登録ください。演奏への参加ではなく、コンサートにご来場いただく場合は、入場料500円です。この入場料につきましては、全額、義援金とさせていただきます。
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プログラム
開幕演奏 
  ○ファンファーレ 
チェロ斉奏
  ●フランス民謡 
  ●メヌエット 
  ●マーチ 
  ●スケルツォ 
  ●ソナタ 
  ●アレグロ・アパッショナート(ピアノ伴奏)
フルート斉奏
  ●葦笛の踊り 
  ●メヌエット
  ●ロングロングアゴー
  ●アマリリス
休憩
ピアノ  
  ○メヌエット 
  ○ソナチネ 
  ○古いフランスの歌 
  ○プレリュード 
  ○かっこう 
  ○ピアノ協奏曲K.414より第3楽章 
  ○ボームの無窮動
間奏曲  
  ○フィードル・ファドル 
ヴァイオリン斉奏
  ●タンブラン
  ●フィオッコのアレグロ
  ●カントリーダンス(ピアノ伴奏)
  ●ザイツ協奏曲5-1 
  ●ユーモレスク
全科  
  ●二人のてき弾兵
  ●狩人の合唱
  ●ゴセックのガヴォット
  ●メヌエット第2番
  ●アレグロ・無窮動
  ●ちょうちょう・こぎつね・むすんでひらいて
  ●キラキラ星変奏曲
退場行進
  ○ラデツキーマーチ 
閉幕演奏
  ○子供の幸を
以上でプログラムは終了です。
終演後に、会場ロビーにあるレストランで打ち上げの予定です。

練習日程と会場など
現時点で、以下の練習日程が予定されています。
・11月23日(水・祝)13:00〜龍谷大学アバンティ響都ホール(京都駅八条口)
・12月11日(日)  13:00〜会場未定
・12月25日(日)  13:00〜神戸市勤労会館(三ノ宮)
・2012年1月8日(日)13:00〜京都市北文化会館(地下鉄北大路下車駅ビル内)
参加申込先
OB・OG会関西地区担当の江村孝哉先生にお申し込みください。
江村先生のメールアドレス