2011年活動内容


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  スズキ・メソードのOB・OG会です。「心のふるさとキラキラ星」を共有する皆様と
 「一生楽しめるスズキ・メソード」をめざします。

2011年主な活動内容

10月8日(土)OB・OG会主催「アンサンブルを楽しむ会」を開催しました。

OB・OG会アンサンブル大会PR6.jpg 秋晴れに恵まれた三連休の初日、OB・OG会主催の「アンサンブルを楽しむ会」を今やホームグラウンドになりつつある浜離宮朝日ホール・リハーサル室で開催しました。これは、2010年9月23日の「楽器(楽譜)を持って集まろう会」、2011年3月5日の「室内楽を楽しむ会」に続く第三弾となるお楽しみ会です。
 冒頭、木村眞一会長から、ご挨拶をいただきました。「なぜ自分はここに参加できるのだろうと思います。よくよく考えてみますと、やはり親がいて、先生がいて、そしてもっと後ろには大きく鈴木先生がいらしたことで、今日、ここに参加できるのだと、まず感謝の気持ちがあります。われわれは本当に音楽と出逢えた幸せ者の集まりと思います。こうして老いも若きもが一堂に集まれるのも、われわれの心の中にキラキラ星という共有できる体験があるからです。それが一生楽しめるスズキ・メソードとしてずっとあるわけで、その意味ではスズキへの恩返しという気持ちも強くあります。OB・OG会が現役を支援できるまでにはまだまだ育っておりませんが、その気持ちを大切にしたいと思います。一日、楽しみましょう」
 さすが会長は、いいことを言いますね。ただ単にアンサンブルを楽しむだけでない、ぴりっとしたスパイスのような味わいをメンバー一同で再確認しました。
 今回は、ピアノ科やフルート科との合わせを楽しむことを主眼にしながら、アンサンブルの楽しみを体感しようという企画です。そこで以下のような曲目を用意し、10月2日(日)に一度、代官山のミュージックプラザ地下練習室で、練習しました。しかし、半数近くの参加者は今日に照準を当てての参加ですので、午前中の練習が大切です。ちなみに10:00に練習を開始し、途中、三連休初日で大混雑の築地でのランチタイムなどを挟んで14:00まで練習、14:15から成果発表というスタイルでした。

まずは、ピアノ科OB・OGとのアンサンブル

・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番 K.414 第1楽章(独奏:原慧さん)
・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番 K.414 第2楽章(独奏:清水恵子さん)
・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番 K.414 第3楽章(独奏:山口泰平さん)
・クレメンティ:ソナチネOp.36-1 第1楽章(独奏:原慧さん)
・チャイコフスキー:古いフランスの歌(独奏:清水恵子さん)
・バッハ:プレリュード(独奏:山口泰平さん)
・ダカン:かっこう(独奏:山口泰平さん)

111008-05.jpg1楽章ソロは、原慧さんです。 K.414は、ピアノ科にとっては、才能教育課程卒業曲の中の一つですから思い出の曲。弦楽器にとっては、なかなか演奏する機会の少ない新鮮な曲ですが、瑞々しさにあふれた、いかにもモーツァルトらしい曲です。モーツァルトがウィーン定住後の最初のピアノ協奏曲と言われているだけに、ウィーンの社交界にデビューした彼の華やかな気持ちにあふれた素敵な曲でした。本来は、オーボエとホルンが2本ずつ加わりますが、モーツァルト自身によって残されたピアノと弦楽器版での演奏となりました。
 ピアノをぐるっと弦楽器で囲むレイアウトは、当日のアイデアです。指揮者を置かずに、コンサートマスターの守田千恵子先生とのアイコンタクトで、合わせを楽しむことにしました。
111008-04.jpg2楽章ソロは、清水恵子さんです。 ソリストには、季刊誌「SUZUKI METHOD」No.158の「私たちのスズキ・メソード」と題した2007年新春座談会に登場された原慧さん、そしてOB・OG会に積極的に参加してくださっている清水恵子さん、山口泰平さんにそれぞれの楽章を担当していただきました。三者三様の音づくりは、個性たっぷりで、とても興味深いものでした。原さんからは、「皆さんと一つになって楽しむことができ、本当に満足していますし、一体感を得られた感動が今なお続いており気持ちが良いです。おかげさまで、アンサンブルをもっとしたい、という気持ちが高まり、より精進していくために良い音楽や学びを吸収していかなければならないという反省や欲が溢れてきております」との感想をいただきました。111008-03.jpg3楽章ソロは、山口泰平さんです。清水さんからは、「2台ピアノで卒業曲を仕上げるK.414を弦楽の伴奏で作り上げられたのは、とても素敵な体験でした」、山口さんからは「カデンツァでいろいろと遊ばせていただきました」の声も。そうそう、山口さんのカデンツァは、10月2日の時も途中からジャズのような雰囲気を醸し出し、どうなるのだろうと思わせ楽しみでしたが、この日はさらにバージョンアップ。才気あふれる演奏となりました。
 ピアノ科指導曲集から選ばれたモーツァルト以外の演奏曲も、弦楽伴奏とのアンサンブルは、なかなかにクール。クレメンティの明るさ、チャイコフスキーの抒情性、バッハの意外性、ダカンの律動感など素敵な選曲でした。このあたりは選曲を担当された秋葉三佐子先生、井崎展江先生、鈴木祐子先生のお力です。

そして、フルート科OB・OGとのアンサンブル

・テレマン:フルートと弦楽のための組曲 イ短調 TWV 55:a2より
  Menuet I-II  Passepied I-II Polonaise  
・グルック:メヌエットと精霊の踊り
 (独奏:前原勝子さん、宮地若菜先生)

111008-02.jpg左が前原さん、右が宮地先生です。 フルートとの合わせは、ピアノとの合わせとは大きく異なります。楽器の音量もさることながら、繊細な音色に溶けあうようなアンサンブルが求められます。それだけに、弦楽器のメンバーは、ソリストの前原勝子さん、宮地若菜先生の音を聴きもらすまいと、耳も目も集中しました。
111008-07.jpgくつろいだ様子の参加者と聴衆。 テレマンは、3,000曲を越すと言われるほどの作品を残した作曲家で、この「フルートと弦楽のための組曲」は、リコーダーで演奏されることも多いようです。フランスの舞曲を感じさせる作りに、古典独特の響きがありました。また、グルックは、歌劇「オルフェオとエウリデイーチェ」のオーケストラのフルートパートのメロデイがあまりにも美しいので有名になり、この2曲を取り出して演奏するようになったものです。宮地先生の生徒でもある前原さんは、「弦楽パートの大変美しいテレマンの組曲イ短調と、グルックの精霊の踊りにフルートで加わった感触は、この上ない感動でした」とニコニコしながらも「しかし緊張感が勝ってしまって、集中すべきところに意識を持っていくことができませんでした。もっと楽しむことができるよう、研鑽を積む目標ができました」と語ってくださいました。師弟での演奏は、OB・OG会の一つの理想型でもあり、お二人の姿はとても印象的でした。

さらに、弦楽器のアンサンブル

・モーツァルト:ディヴェルティメント 二長調 K.136 全楽章
・モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章

111008-06.jpg快調なテンポでした。 弦楽器にはおなじみの曲です。しかし、アンサンブルをきちんと高めるとなると、ボウイングはもちろん、弓の使う位置、奏法の統一などいろいろと確認していくことが必要です。しかも、今回は指揮者なしでの演奏ですので、どの席からもコンサートマスターの守田千恵子先生が見えるように座る必要がありますし、それぞれのパートリーダーもアイコンタクトを取り合いながらの演奏となります。採用されたテンポは、とても快調で、ほぼCDテンポ。それでなくてはモーツァルトらしさが表現できません。なかなかに大変でしたが、大きな充実感が得られたことも事実。 K.136では、豊田耕兒先生が、かつて弦楽合奏で使われた楽譜が今回使われたことも、OB・OG会にとっては素敵な体験でした。

飛び入り参加のピアノソロ

・シューマン:歌曲集《ミルテの花》Op.25-1献呈(リスト編曲)

111008-08.jpg五味田さんのソロ演奏。 東京藝術大学大学院修士課程2年に在学中の五味田恵理子さんによるソロ演奏もありました。しばし、全員で楽器を構えるのをやめ、今年生誕200年のリストが編曲したシューマンの素敵なメロディにうっとり。音大でしのぎを削っていらっしゃる方の演奏を目の前で聴けるのも、OB・OG会の特色かもしれませんね。

最後に、全員でキラキラ星変奏曲

・鈴木鎮一:キラキラ星変奏曲

111008-10.jpg5人のピアノは圧巻!111008-09.jpgキラキラ星です。 トリは、やはり「キラキラ星変奏曲」です。いったい何度演奏して来たことかと数えたら、天文学的な数字になるかもしれません。でも、OB・OG会で演奏する「キラキラ星変奏曲」はとても新鮮ですから不思議ですね。誰もが、それぞれの楽器で、この曲を演奏してきました。それが、一堂に会するのですから、感動もひとしおというところでしょう。ピアノ科の3人に加えて、ソロ演奏をされた五味田恵理子さん、聴衆として参加で、かつて原さんと一緒に季刊誌の座談会に登場された八本(旧姓・宮林)理恵子さんも加わったピアノ科5人によるキラキラ星は圧巻でした。

そして、懇親会へ

111008-11.jpg記念写真が好きな団体です。懇親会を終えてパチリ。 演奏が終われば、会場近くのおなじみのレストラン「アラスカ」に場所を変えて、「アンサンブルを楽しむ会」もう一つの目的でもある懇親会です。
 今回は、このHPでの募集を見て参加された20代のOB・OGも参加されたこと、ピアノ科・フルート科のOB・OGも加わったこと、そして新たにチェロ科の河地正美先生も参加されたことで、懇親会もとても華やいだ雰囲気になりました。川野俊彦事務局長の進行により、まずは紿田俊哉副会長のご挨拶と乾杯の音頭で始まりました。
 一般的に言えることですが、その日の練習やたとえ成果発表ではあっても、演奏会形式での本番に手応えがあると、懇親会も盛り上がります。この日も、そこかしこで話の輪が生まれ、スズキで育って来た昔話や今日の自分たちの演奏について話が弾みました。
 世代を超え、勉強して来た楽器を超えて、そこには同じスズキ・メソードで育った連帯感、同じものを共有する心がありました。学生時代の同窓会なら、同世代同士が当たり前、社会人で同じ職種につけば、それは同じような仕事を持つ人々の集まりになりますが、面白いことに、スズキ・メソードOB・OG会は、職種も年代も楽器も違います。ただ一点、スズキ・メソードで育ち、それがその後の人生に豊かな時間を与え続けたこと、その一点に集約されているところが共通項です。
 再会を約束し、散会しても、宴は銀座に場所を変え、続きました。そのくらい、充実した一日でした。事務局と参加者たちとの間では、たくさんのメールのやり取りがその後も続きました。すでに、当日の音源は、守田千恵子先生のご主人の直哉さんによって、試聴できるように準備されています。
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10月2日(日)、OB・OG会主催「アンサンブルを楽しむ会」(10月8日)のための「練習会」を開催。若いOB・OGも新しく参加されました。 

 これまで「楽器(楽譜)を持って集まろう会」や「室内楽を楽しむ会」を開催してきたスズキ・メソードOB・OG会ですが、今回は「アンサンブルを楽しむ会」と銘打ち、ピアノ科やフルート科OB・OGとの合わせに主眼を置いています。その10月8日(土)の開催より一足早く、10月2日(日)に練習会を代官山のミュージックプラザ地下練習室で行ないました。10/2-3.jpgクリックでやや拡大
 守田千恵子先生のご指導で、まずは、モーツァルトのピアノ協奏曲第12番K.414から始まりました。この曲は、スズキ・メソードのピアノ科にとっては、才能教育課程卒業曲の3曲の一つとしてよく知られた曲ですが、弦楽器のOB・OGにとっては新鮮な曲です。モーツァルトらしい瑞々しさに彩られた美しい曲でした。その独奏ピアノを担当されたのが、第1楽章:原慧さん、第2楽章:清水恵子さん、第3楽章:山口泰平さんで、いずれも若手のOB・OGばかり。それぞれの持ち味に弦楽の伴奏をつけて行きますが、簡単には通りません。テンポが揺れる部分など、細部の調整を加えて行きました。10/2-1.jpgクリックでやや拡大
 続いて、ピアノ科指導曲集から、4曲を合わせました。これも3人のピアノ科OB・OGたちが変わりながら、合奏を楽しみました。チャイコフスキーの「古いフランスの歌」はとても素敵な曲でしたし、ダカンの「かっこう」は、スピード感にあふれた曲で、まだまだ練習が必要であることを実感しました。
 フルート科OGの前原勝子さんと指導者の宮地若菜先生のお二人とのテレマン、グルックの合わせでは、フルート特有の歌い回しへの「慣れ」が必要であることがわかりました。10月8日の「楽しむ会」でも、そのあたりを十二分に楽しみたいところです。
 弦楽合奏では、モーツァルトのディヴェルティメントK.136全楽章とアイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章を練習しました。弓の使う位置、奏法などを守田先生からご指導いただきながら、モーツァルトらしいスピード感を味わうことができました。ディヴェルティメントでは、豊田耕兒先生がかつてスズキ・メソードの子どもたちを指導されたときの楽譜を使用しましたが、随所に独特な校訂がなされており、とても新鮮でした。
 今回は、このHPをご覧になられたというお二人のヴァイオリン科OGもご参加いただき、嬉しい限りです。さて、10月8日には、どんな演奏になりますでしょうか。一人でも多くのOB・OGの皆様の見学、大歓迎です。
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9月17日(土)〜18日(日)にOB・OG会主催「松本散策ツアー」を開催しました。聖地松本ならではの楽しみを満載した旅となり、大変充実した時間を過ごしました。 

  沖縄に長らく停滞していた台風15号の余波をもろに受けた松本行きとなりました。往路の「あずさ」の車窓に流れる大粒の雨滴に、参加メンバーは少々心配した空模様ではありましたが、松本駅に降り立つと、道路は乾いていましたし、時々日も差す陽気。翌朝には素晴らしい朝焼けとともに、北アルプスの雄大な山並みを見ながらの朝風呂も満喫するなど、久しぶりに羽を伸ばす旅となりました。
 今回のツアーには、OB・OG会の木村眞一会長、紿田俊哉副会長ご夫妻を始めとする事務局のメンバーに、ヴァイオリン科指導者の守田千恵子先生とご主人様、末廣悦子先生、ピアノ科指導者の秋葉三佐子先生、フルート科指導者の宮地若菜先生が参加されました。初日の夜の部には、ヴァイオリン科指導者の鈴木裕子先生、そして鈴木記念館の結城賢二郎館長も駆けつけてくださり、賑やかな宴会に拍車がかかりました。

 それでは、順に旅の行程をお知らせしましょう。
 まずは、松本駅に集合し、信州産ロース肉を使った信州名物のソーツカツ丼などで腹を満たし、守田先生の大きな車とタクシーに分乗し、記念館に向かいました。「松本駅も変わったなぁ」と感慨深げの紿田副会長。タクシーの運転手さんによれば、駅前の工事が年内まで続くそうで、広場がこれまでよりもかなり大きくなるそうです。しかし、どういうわけか、楽都松本の玄関口で旅人を迎える2つのブロンズ像のうち、瀬戸剛さんの「ふえ」はありましたが、松本の彫刻家・洞澤今朝夫さんの「萌春」は見当たりません。一時的にどこかに移動したのでしょうか。

鈴木鎮一記念館で満喫したSPレコード鑑賞会

松本ツアー2.jpg記念館前で最初に訪れたのは、旭町の鈴木鎮一記念館で、駅から走り出して10分ほどの距離です。1996年(平成8年)4月12日にオープンしました。当時の有賀正松本市長によって、ザルツブルグにある有名なモーツァルトの生家のように、鈴木鎮一先生の自宅を記念館としてそのまま残したいとの気持ちから、鈴木先生がワルトラウト夫人と一緒に生活されていた当時のままに保存されています。
 在りし日の写真はもちろん、各国からの表彰や国内外で紹介されたメディア、直筆の文章や楽譜がずらりと展示されていました。奥の仕事部屋には、全国から届く卒業録音を聴くためのカセットデッキや、煙草のキャメルなど、鈴木先生ご愛用の品々がそのままに展示され、じっくり眺めたり、思いを馳せるのにぴったりの場所です。松本ツアー4.jpg鈴木先生のお仕事場で鈴木先生は、この場所で毎日未明から子どもたちの演奏を聴き、かつ実際にヴァイオリン演奏で見本を録音されたりしたそうですから、頭が下がります。松本の冬は厳しいですし、暖房設備のないこの部屋は、さぞかし寒かったはず。それでも熱を帯びたかのように、仕事に没頭されていらっしゃった先生の姿が頭に浮かんできました。先生が愛したクライスラーとダブらせて現像された写真を持って、さっそく記念撮影をしました。
松本ツアー3.jpg豊田先生の10代の頃の演奏写真など、ご紹介いただきましたグランドピアノが置かれている展示室は、当時はレッスン室でした。紿田副会長によると、土曜日に伊那から列車に乗って松本に着き、松本音楽院でのグループレッスンを受け、そしてこの旭町の鈴木先生のお宅に泊まり、日曜の朝は、ダルマストーブで焼かれたフランスパンを食べ、それから個人レッスンを受けるという日々が、小学校5年生から高校2年生まで続いたそうです。こうした思い出をその場で伺えるのも、このツアーならでは。半世紀前のこの部屋でレッスンを受けられている姿が、それぞれの頭の中に思い描かれたことでしょう。
 嬉しいことに、この日は、結城館長が、OB・OG会のために特別にSPレコード鑑賞会を企画してくださいました。松本ツアー5.jpg館長自ら手回しで、往年の「音」を聴かせてくださいました17歳の時に鈴木先生が聴かれ、ヴァイオリンへの興味が始まる重要なきっかけとなったミッシャ・エルマンによるシューベルトの「アヴェマリア」が、なんと手回しでゼンマイモータを回す仕組みの蓄音機から流れると、SP特有の幽玄でファンタジーな世界が部屋いっぱいに広がりました。まるで歴史のドアを開けたかのよう。CDなどのデジタル音声に慣れ親しんだ耳には、ことのほか新鮮で、鈴木先生が感銘を覚えられた理由もわかるような気がします。さらに、エルマンの映像が収められているDVDも拝見することができました。独特な弓の持ち方や「ユーモレスク」などの間(ま)の取り方は、特に印象的です。エルマン・トーンの愛称で一世を風靡したあのまろやかな音の秘密を、現代のヴァイオリニストのヒラリー・ハーンやイツァーク・パールマンが解き明かす解説なども目を惹くものでした。

探し当てた松本音楽院の跡地

 記念館を後にして、一行が向かったのは松本の裏町にあった松本音楽院の跡地と思われる場所でした。事前のヒアリングで「ここが音楽院だったところ」とわかっていましたが、ツアー前日に才能教育研究会の編集室からご提供を受けた一枚の写真が決定的な証拠となりました。松本ツアー6.jpg当時の音楽院正面。手前の塗装店が現在もこの地にありましたこの白黒写真は、音楽院の正面を東の方角から写されたもので、ここの2階で若かりし鈴木先生たちが熱い情熱を持って、子どもたちの指導に当たられていたのです。手前に「大澤塗装店」という看板が読み取れますが、実はこのお店が今でも同じ場所で営業していました! 現在は、大澤塗装工業株式会社と名前が変わっていましたが、電話番号も同じ。思わず嬉しくなり、この会社で働く方に突撃インタビューを試みましたところ、やはりそうでした。現在60代の社長さんとその妹さんが当時はこの場所に住まわれていたそうで、「お話が聞けるのでは」とのこと。次の機会にチャンスがあれば、ぜひチャレンジしてみたいインタビューです。松本ツアー7.jpg鈴木鎮一記念館から国道193号線を下り、1本左に入った道沿いにありました

現在は、スナックなどが入居する背の高いビルになっていて、インナーシティという建物の名前でした。グーグルマップで確認すると、当時音楽院で学んだメンバーの記憶通りの敷地が残されていて、敷地面積自体は当時と変わっていないようであることがわかりました。松本ツアー8.jpg巨大なビルに変身していました左隣には、「はしご横町」という名前の飲食店街もあり、インナーシティも含めて、この界隈が現在も松本の夜の飲食街であることがわかります。
 音楽院の建物自体も、戦前は「検番」でした。「検番」とは、その土地の料理屋・芸者屋・待合の業者が集まった組合の事務所の俗称で、芸者を登録させ、客席に出る芸者の取り次ぎや玉代の計算などの事務を扱った所です。終戦後廃止されて使われなくなっていたそうような場所で、世界に名を轟かすことになったスズキ・メソードが誕生したのですから、すごいことです。

湧水の街、松本の豊かさ

 跡地で記念撮影を終え、ここからは二手に分かれての行動となりました。
 Aグループは、松本生まれの宮地若菜先生のガイドで、「まつもと城下町湧水群」として、環境省の「平成の名水百選」に認定され湧水の町として有名な場所をゆっくりと散策しました。松本ツアー9.jpg市内のあちこちで見られる湧き水国宝松本城擁する城下町には、美ヶ原高原などの豊かな自然が生んだ清らかな水がいたる所から湧き出し、市民や観光客に潤いと安らぎの場を提供しているようです。歩きながら、水の流れに目を奪われることもしばしばでした。
松本ツアー13.jpgちきりや工芸店にて 中町は、蔵造り建築が特色の商店街で、民工芸店、骨とう店、漬物屋、食事どころなどが軒をつらねています。メンバーもタイムスリップしたかのようなくつろぎを味わうことができました。益子焼などの陶器、磁器の小皿や茶碗、急須、琉球ガラスのグラスや花瓶、東南アジアの染織布など、国内外の民芸品がところ狭しと並ぶ「ちきりや工芸店」、松本3.jpg素晴らしい佇まいの蔵造りの町国内外の「度量衡」に関わるはかり資料約1000点を収蔵する「はかり資料館」、造り酒屋だった建物を移築した「蔵シック館」、アクセサリーショップの「凸凹堂 松本」、栗菓子で知られる「竹風堂」など興味深いスポットが集中していますから、今回のようなぶらり散歩にはぴったりです。この中町に蔵造りが多いのは、明治21年の大火事で、焼け残った蔵が耐火構造物 として見直され、その後多くの蔵が建てられ、現在でも中町には90棟余りが残り、昔の町並みを現在に伝えているのだそうです。
 のんびり散策組は次に、信濃の国第一と言われ、400年前から飲まれてきており、今もなお毎日多くの人が水を汲みに訪れる「源智の井戸」にやって来ました。散策の途中、あちこちに見られる湧水の存在は、豊かな松本の水文化を感じさせてくれます。

指導者誕生の瞬間を目撃

 一方、Bグループは、国際スズキ・メソード音楽院の卒業演奏会が、たまたま同じ日に才能教育会館で実施されており、ピアノ科の相原彩央さんと馬島未有さんによる素敵な演奏と指導者認定の感動的な場面に遭遇することができました。松本ツアー14.jpgベートーヴェンの「熱情」やロシアもの2曲を弾いた馬島さん
 卒業演奏会は音楽院にとって、最も重要な行事です。音楽院生はこの卒演に向けて何年も精神的にも技術的にも精進し、教授陣はまさに天塩にかけて、誠心誠意育て、その集大成が「卒演」というわけです。そしてその卒演を在校生が全員で支え、協力しあい、無事に終了した後は、全員で祝賀パーテイをして祝います。この形は「世界広しといえ、この松本だけです」と豊田耕兒先生が絶賛されています。鈴木先生が遺してくださった遺産といっても過言ではありません。松本ツアー10.jpg拍手で送り出す光景は、とても感動的でした
 したがって、こちらも居ずまいをただして、その演奏に耳を傾けさせていただきました。才能教育会館のホールは、鈴木先生の大きな写真が中央にあり、会場には舘ゆかり校長やピアノ科教授の東誠三先生はじめ、音楽院の各先生方、幼児の頃から指導されてきた先生、ご家族、音楽院生がその演奏を見守りますから、大変なプレッシャーでしょう。でも、その中から持てる実力を遺憾なく発揮し、立派な演奏を披露されていました。

松本ツアー11.jpg黄昏時の素敵なひとときでした さてさて、それぞれの見聞を深めたAグループとBグループの合流は、鈴木先生も訪れたことのある「珈琲・まるも」でした。「まるも」といってもドラマで話題になった「マルモのおきて」とは関係ありません。女鳥羽川の前にあり、松本民芸家具の創立者が設計、 鈴木先生も親しくされた柳宗悦先生が1956年の開店時にその佇まいを褒められたというエピソードを持つ喫茶店です。松本の雰囲気を残す店内で、それぞれの見聞を報告し合いました。

浅間温泉の湯に浸り、昔話に花が咲く

 今回の旅の楽しみの一つは、温泉です。浅間温泉の老舗の一つ「ホテルおもと」で荷をほどき、さっそく温泉につかりました。1300余年も続く名湯 浅間温泉は、 歴代の松本城主も愛でた上質の温泉としてとても評判が良く、多くの文豪や歌人らも訪れたそうですから、風情が違います。それに、お湯につかりながらの展望はすこぶる快適。露天風呂やジャグジーなど、開放感もありました。
松本ツアー12.jpg松本散策ツアーに、乾杯! そしてOB・OG会に乾杯! ヴァイオリン科指導者であり、かつ国際スズキ・メソード音楽院で卒業生を送り出したばかりの鈴木裕子先生、そして鈴木記念館の結城賢二郎館長も加わっての夕食会は、賑やかな宴会となりました。スズキ・メソードで育った仲間同士、昔話にも歴史を感じさせます。なにしろ半世紀前の頃のお話です。おいしい料理に舌鼓をうちながらの、素敵な時間となりました。
 この日の献立を紹介しておきましょう。
・食前酒 梅酒
・前菜  旬菜七店盛り
・吸物  松茸土瓶蒸し
・造り  甘海老 鮪 間八 鯛 大鱒
・名物  信州蕎麦すいとん 地鶏つみれ 野菜いろいろ
・焼物  信州牛朴葉焼
・揚物  野菜と海老の天婦羅
・蒸し物 自家製豆腐菊花蒸し 葛餡掛け
・酢の物 かに絹巻
・お食事
・デザート マンゴーミルク寄せ 巨峰 りんご

快晴の朝、鈴木先生のお墓へ

松本ツアー15.jpg5時半頃の朝焼け。このあとぐんぐんと青空に 一夜明けた9月18日(日)は、素晴らしい天気に恵まれました。5時30分頃に部屋から見えた北アルプスは、ちょうど朝焼けに染まり、天国的な美しさです。時間の経過とともに、どんどん雲が晴れていき、青空の面積が増え始めました。この時間は、朝風呂に最適で、またまた温泉三昧です。朝ご飯も美味しかったこと! 松本ツアー16.jpgホテル出発前。皆様、とてもお元気です
 この日は、守田先生の車とレンタカー1台で動くことにしていましたので、8時前には、松本駅までレンタカーを取りに行きました。そして9時30分過ぎには、ホテルをチェックアウト。この日だけ三重県から合流される末廣悦子先生を松本駅でお迎えし、鈴木先生とワルトラウト夫人が眠る中山霊園に向かいました。鈴木先生のお墓は、風光明媚な中山霊園の中でもとびきり眺めのいい高台にあります。
 お墓を前にして、まず木村会長から「私たちOB・OGは先生の魂の教えがいまだに体に染み付いています。これからはOB・OG会として現会員を側面から支援させていただきます」とご挨拶いただきました。そして守田千恵子先生の発案で、守田先生と紿田副会長のヴァイオリン二重奏で、聖歌を全員で歌いながら献花をすることに。カトリック聖歌集660番「神ともにいまして」と621番「あめのきさき」が流れる中、順番に祈りを捧げさせていただきました。自然と目頭が熱くなりました。そのくらい感動的なシーンが続きました。
松本ツアー17.jpgヴァイオリン二重奏の調べは、感動的でした お二人によるヴァイオリン二重奏は、ヘンデルの「ユダスマカベウス」、バッハの「メヌエット第2番」、そしてベートーヴェンのメヌエットと、スズキの懐かしい曲が続きました。そして、最後に紿田副会長による鈴木先生作曲の「名古屋の子守唄」の演奏が始まると、人と人の結びつきの強さ、音楽が在ることの幸せ、そしていくつになっても師を敬愛する崇高な美しさも感じさせる場となったのです。松本ツアー18.jpg鈴木先生に捧げられた演奏です
「鈴木先生が“風”となってお側にいらしたような感じがしました。紿田さんと弾いている時、突風が弓を強く押し、鈴木先生にレッスンされているみたいな感じでした」(守田先生)
「鈴木先生への半世紀ぶりの感謝の祈りとヴァイオリン演奏を千恵子先生とともに捧げることができ、忘れがたい思い出となりました。皆さんとの聖歌もきっと先生に喜んでいただけたと思います」(紿田副会長)松本ツアー19.jpg充実感に胸いっぱいのメンバーです
 盛りだくさんの散策ツアーの中でメインのお墓参りが、とても感動的なシーンとなったことを全員で喜び合いました。指導者の先生方は、何度もこの地にいらっしゃっているそうですが、「今日のお墓参りはとても素敵でした」とお話されていたのも、印象的でした。

豊富なエピソードが満載だった「弦楽器いづつ」

松本ツアー20.jpg井筒さんのお話に思わず惹き込まれました 鈴木先生の眠る中山霊園の麓には、松本市唯一の弦楽器工房があり、今回の散策ツアーでお訪ねしてみたいスポットの一つでした。その「弦楽器いづつ」の井筒信一さんは、鈴木先生の弟さんである鈴木士郎さんに20歳の時に弟子入りし、以来、弦楽器作りに生涯を捧げていらっしゃいます。その語り口は、思いにあふれ、終始笑いが絶えません。ワルトラウト夫人からの電話で、鈴木先生の旭町のお住まい(現・鈴木鎮一記念館)の台所を得意の木工技術でリフォームされたお話や、鈴木先生の靴をいただいたお話など、エピソードに事欠かないご様子でした。
松本ツアー21.jpg工房2階のホールで記念撮影。木村会長も守田先生も試奏を楽しまれました かの五嶋龍君がデビューした当時、井筒さんの楽器を使用していたことは有名ですし、松本深志高校旧校舎の階段の踏板でヴァイオリンのみならず、ヴィオラ、チェロを5年がかりで造られたことでも知られています。最近では、次男のキャンドル・ジュンさんが女優の広末涼子さんと結婚されたことも話題になりましたね。
 紿田副会長の楽器が、鈴木士郎さんの楽器であったことも赤い糸で結ばれていたのかのようです。「永年の演奏活動で、すっかり指板が痛んでいます」という紿田さんのお話に、井筒さんは頷きながら、懐かしそうに楽器を点検されていました。「この楽器も、必ず僕の手が入っていると思いますよ」という井筒さんのお話に、メンバー一同、深く感じ入った次第です。最終的に楽器を預けて、きちんと修理をお願いすることになりました。あらためて、紿田副会長が楽器を受け取りに工房を訪れた時には、さらに話が弾むことでしょう。

一路、穂高へ

松本ツアー22.jpgようやく昼食にありつけた穂高のお店 井筒さんのお話ぶりをたっぷりと堪能しましたので、すっかり予定時間をオーバー。工房を後にして、午後の観光を予定している穂高へ向かいました。松本ツアー23.jpg何度訪れても飽きることのない碌山美術館途中、予定していた信州蕎麦の名店が「お蕎麦売り切れ」とのことで、あちこち探しまわり、結局、穂高駅近くの蕎麦屋で「うどん」を食べるなどの想定外もありましたが、メンバーは、いたって元気です。近くの碌山美術館を訪ね、荻原碌山と関係の深い優れた芸術家たちの作品を見ながら、日本近代彫刻の素晴らしい流れを満喫することができました。
 しかも、ピアノ科の秋葉先生より、現在、甲信地区ピアノ科指導者として活躍されている荻原慧子先生が碌山の子孫に当たることも教えていただき、スズキとの関わりがここにもあったことに深い感慨を抱いた次第です。松本ツアー24.jpg素敵な風景が見渡せました敷地内のベンチでしばし休憩を取り、大王わさび畑に向かいましたが、ものすごい渋滞。聞きしに勝るとは、このことです。NHK朝ドラ「おひさま」で安曇野はホットスポットですので、連休の中日となるこの日は、格好の観光先なのでしょう。松本ツアー25.jpgおひさまのロケ地にて
 そこで、急遽、「おひさま」のロケ地でありながら、大王わさび畑ほど混雑していない「あづみの公園」へ。ここは、ドラマの最初の頃に、よく出て来たペンキでぬられた道祖神があるところです。一面の蕎麦畑の白い花を見ながら、最後の記念撮影を楽しみました。

 たった1泊2日の旅でしたが、充実した内容でした。参加されたOB・OG会の皆さんの笑顔がそのことを物語っていたように思います。聖地松本を訪ねる旅は、このようにして無事終えることができました。参加された皆様、お疲れさまでした。またの機会に、こうした企画の第二弾、第三弾ができるといいですね。
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8月2日より、第62回夏期学校が始まりました。初日の夜の楽しみ「ゲストコンサート」では、スズキ・メソード出身の演奏家による素敵な演奏に魅了されました! 

110802-2.jpgクリックで拡大 毎年の夏期学校の楽しみの一つが、初日の夜に行なわれるゲストコンサートです。レッスンばかりでなく、コンサートもきちんと聴くことで、音楽のもつ素晴らしさを体験することになります。今年も素晴らしいゲストの皆様が素敵な演奏を披露してくださいました。
 まずは、舘ゆかりさん(ヴァイオリン)、林峰男さん(チェロ)、東誠三さん(ピアノ)によるドビュッシーのピアノ三重奏曲。ドビュッシーがまだパリ音楽院に在籍していた18歳の時の作品で、ながらく楽譜の散逸などがあり「幻の作品」と言われた曲です。いずれもスズキ・メソード出身で、しかも現在は国際スズキ・メソード音楽院の重鎮でもある3人によるこの日の演奏は、ドビュッシーの瑞々しい感性を感じさせる素晴らしい演奏でした。
110802-3.jpgクリックで拡大 後半に登場の渡辺玲子さん。ご存知のように、OB・OG会発起人のお一人であり、またOB・OG会第1回コンサートでは共演させていただいております。この日は、レモンイエローの素敵なドレスで登場し、ベートーヴェンのスプリングソナタ、クララ・シューマンの「3つのロマンス」より、そして渡辺さんの十八番の一つでもあるワックスマンの「カルメン幻想曲」というプログラム。長野県松本文化会館大ホールの隅々まで響き渡る素晴らしい音色は、心に深く残るものでした。アンコールは、「タイスの瞑想曲」。これまた絶品で、ピアノの東誠三さんとの息もぴったり。大きな拍手に包まれました。
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2011年8月2日(火)〜5日(金)の夏期学校期間中にOB・OG会をPRするためのチラシを配布しました!

夏期学校チラシ2.jpgクリックで拡大夏期学校チラシ1.jpgクリックで拡大 OB・OG会では、夏期学校期間中に松本に集まる皆様を対象に、OB・OG会自体のPRを積極的に行なわせていただきました。具体的には、夏期学校受付時やコンサート会場の入口などで、チラシを配布させていただきました。
 お子様を引率されて松本にいらっしゃったご父兄の中にも、スズキ・メソードで育った方も多く、懐かしいお話もできましたし、皆様がOB・OG会に強いご関心をお持ちになられたことを嬉しく思います。
 おかげさまで、OB・OG会のホームページのアドレスも周知でき、アクセス数が飛躍的に増えてきました。これからもさまざまな情報を掲載していきますので、どうぞよろしくお願いします。
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7月7日(木)、ホームページを大幅にリニューアルしました。

 OB・OG会では、2010年のOB・OG会創立とともにホームページも立ち上げておりましたが、今回、大幅に内容を見直し、かつタイムリーな情報更新を常に行ないながら、OB・OG会としての活動の様子をお知らせするとともに、国内外で活躍されているOB・OGの皆様の演奏活動などを紹介していきます。
 また、OB・OG会への入会ページでは、オンライン上で登録ができるフォームも設定しております。一人でも多くのスズキ・メソードで育った皆様、そして現役の大人会員の皆様、指導者の皆様のご入会をお待ちしております。詳しくは、入会・お問い合わせのページをご覧ください。
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5月8日(日)OB・OG会 第2回コンサートが盛大に終わりました。

110508-6.jpg 晴天に恵まれた5月8日(日)、関東地区の有志の先生方によるアンサンブル・フェスティバル委員会とOB・OG会共催の「第16回アンサンブル・フェスティバル&OB・OG会第2回コンサート」が国立オリンピック記念青少年総合センター大ホールで開催されました。
 この日は、OB・OG会コンサートのゲストとしてスズキ・メソード出身で東京交響楽団ソロコンサートマスターの大谷康子さんをお迎えし、大谷さんの独奏でヴィヴァルディの協奏曲a-moll 全楽章を演奏。また、グリーグのホルベルク組曲から3曲をコンサートマスターの席にお座りいただいた大谷さんのリードで演奏しました。
 「懐かしい響きに酔いしれながらも、大谷さんとの曲作りは勉強になることが多い」とOB・OG たち。「心に響く音楽をスズキ・メソードで育てていただきました。演奏活動の原点がスズキです」と語る大谷康子さんとの共演で、思い出に残るゴールデンウィーク最終日となりました。客席からも「大谷さんはスズキ・メソードを代表して活躍されていて、とても華のある演奏です」と絶賛の声も。
 また、日本を代表するヴィオラ奏者の川本嘉子さんのサプライズ出演もあり、メンバー一同大感激。会場には、昨年のOB・OG会創立コンサートで共演したヴァイオリニストの渡辺玲子さんもいらして、いずれもスズキ・メソードご出身のアーティストが揃い、素敵な一日となりました。同時に行なわれた東日本大震災への義援金募集には、24,000円が集まりました。なお、この義援金は才能教育研究会を通じて、日本赤十字社に贈られましたことをお知らせします。.


5月8日(日)OB・OG会の2年目がスタートしました。

110508-8.jpg「今日は自分の育った道のりを振り返る、いいチャンスになりました」と川本嘉子さん110508-9.jpg「幼児から私の年代まで一緒に演奏できることは大きな喜び」と中嶋嶺雄会長110508-3.jpgこの瞬間が楽しみ!110508-10.jpg「昨年の共演を思い返しながら、今日は客席でじっくり聴きました」と渡辺玲子さん ホールでの演奏後に施設内のレストランで開催された第2回総会では、今後の活動方針や体制なども承認され、夏期学校の見学、東海大会・甲信大会・関西大会などとのコラボレーションの可能性や、新たにOB・OGオーケストラの創設も検討されるなど、さらに意欲的な活動の予定が報告されました。
 ご挨拶も豪華でした。木村眞一会長に始まり、才能教育研究会の中嶋嶺雄会長、素晴らしい演奏を魅せてくださった大谷康子さん、サプライズ出演の川本嘉子さん、そして会場で熱心に見守ってくださった渡辺玲子さんのお言葉をいただきました。アンサンブルフェスティバルに参加された指導者の先生方からもお祝いのメッセージをいただきました。110508-7.jpg若手OB・OGの皆様からもご挨拶をいただきました
 また、若手OB・OGたちの思いなども聞くことができ、大いに盛り上がりました。最後に紿田俊哉副会長から「これからもがんばりましょう」でお開きに。その後、参宮橋駅前で二次会、三次会と宴は続きました。


3月5日(日)「室内楽を楽しむ会」を開催。初顔合わせの12組による室内楽演奏を楽しみました。

110305-3.jpgドヴォルザークの名曲「アメリカ」に挑戦!110305-4.jpg3人による連弾は、面白そうでした110305-5.jpgモーツァルトのフルート四重奏第1番110305-2.jpg最後は全員で「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」でした OB・OG会の練習場所としておなじみになった浜離宮朝日ホールのリハーサル室(東京)で行なわれた「室内楽を楽しむ会」。
 初の試みとあって試行錯誤がありましたが、室内楽をふだんから取り組んでいるメンバーたちが中心になって、あらかじめ選定された候補曲をOB・OG会のHPで募集し、それに希望する参加者でトリオやカルテットの組み合わせを作りました。そして、少なくとも事前に一度は練習をして、当日の「楽しむ会」に臨むというスタイルにしたのです。初顔合わせのメンバー同士であることも多く、悲喜こもごものシーンもあったようです。
 そして、当日。3月5日。今にして思えば、東日本大震災のほんの6日前でした。浜離宮朝日ホールに参加者が集まり、まずは、お互いの練習風景を見たり、成果発表を行なうことで、親睦を深めるのが第一の目的。スズキ・メソードで育った者同士だけに、話も弾み、予想以上に素晴らしい演奏が続きました。
 オーケストラや弦楽合奏で日頃から楽しんでいる方にとっては、室内楽は新しい分野への挑戦となりましたし、久しぶりに楽器ケースをあけた方にとっては、それこそ挑戦しがいのある曲が並びましたが、オープニングやクロージングの弦楽合奏(ピアノとフルートも参加)で楽しんでいただくこともできました。
 というわけで、その日のプログラムと挑戦したOB・OGの皆様をご紹介しておきましょう。

3月5日「室内楽を楽しむ会」
成果発表会プログラム
モーツァルト:ディヴェルティメント 二長調 K.136
 1st.Vn 上矢雅幸、紿田俊哉、秀史子、加藤恵理、二木亮壽、中川勇興、松井直樹、川野俊彦
 2nd.Vn 長原祐一、山田洋平、水上昌樹、中林恵理、笠原直子、守田千恵子、末廣悦子、中里奈穂子
 Va 守田直哉、服部眞一郎、服部宏美、梅嵜玲子、小玉由貴
 Vc 谷有子、市川晏欣子、米原徹、澤田香織、新巳喜男

モーツァルト:フルート四重奏曲第1番 ニ長調 K.285
 Fl 安藤礼子、Vn 水上昌樹、Va 服部宏美、Vc 谷有子

モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調「狩」K.458
 1st.Vn 山田洋平、2nd.Vn 秀史子、Va 服部宏美、Vc 澤田香織

ハイドン:弦楽四重奏曲第78番 変ロ長調「日の出」
 1st.Vn 上矢雅幸、2nd.Vn 中林恵理、Va 小玉由貴 、Vc 米原徹

ハイドン:弦楽四重奏曲第77番 ハ長調「皇帝」
 1st.Vn 中川勇興、2nd.Vn 山田洋平、Va 服部宏美、Vc 新巳喜男

ピアノ連弾
 ラフマニノフ:6手のためのワルツ
 清水恵子、鈴木祐子、秋葉三佐子

ドビュッシー:弦楽四重奏曲op.10
 1st.Vn 守田千恵子、2nd.Vn 笠原直子、Va 守田直哉 、Vc 米原徹

モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478 
 Vn 長原祐一、Va 小玉由貴、Vc 市川晏欣子、Pf 清水恵子

ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲「アメリカ」op.96
 1st.Vn 紿田俊哉、2nd.Vn 加藤恵理、Va 守田直哉 、Vc 米原徹

チェロアンサンブル
 モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス  
 成田為三:浜辺の歌
 谷有子、市川晏欣子、米原徹、澤田香織、新巳喜男、佐藤満

メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 op.49
 Pf 清水恵子(第1楽章)、秋葉三佐子(第2楽章)、Vn 上矢雅幸、Vc 市川晏欣子

モーツァルト:セレナード第13番ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K.525
 1st.Vn 長原祐一、山田洋平、加藤恵理、笠原直子、守田千恵子、松井直樹、末廣悦子、中里奈穂子
 2nd.Vn 上矢雅幸、紿田俊哉、秀史子、水上昌樹、中林恵理、二木亮壽、中川勇興、川野俊彦
 Va 守田直哉、服部眞一郎、服部宏美、梅嵜玲子、小玉由貴
 Vc 谷有子、市川晏欣子、米原徹、澤田香織、新巳喜男